初代王者に輝くのはどこだ!?「いきいき茨城ゆめ国体」いよいよ開幕。

初代王者に輝くのはどこだ!?
「いきいき茨城ゆめ国体」いよいよ開幕。

47都道府県の高校生が集結する「いきいき茨城ゆめ国体」。9月13日(金)から16日(日)、茨城県東茨城郡大洗町の大洗サンビーチで開催される。

1997年大阪国体(せんなん里海公園)から公開競技として開催されてきた国民体育大会(以下・国体)のビーチバレーボール種目。過去には2003年静岡国体(白浜海岸、熱海サンビーチ)、2005年岡山国体(渋川海岸)、2006年兵庫国体(慶野松原)、2009年新潟国体(直江津海岸)、2013年東京国体(神津島村、新島村)、2012年岐阜国体(長良川サービスセンター・デモンストレーション競技)、2015年和歌山国体(片男波海岸・イベント事業)、2016年岩手国体(陸前高田市高田町特設会場・デモンストレーション競技)と実績を積んできた。そして初開催から20年後。2017年愛媛国体(五色姫海浜公園)より正式競技となった。

昨年2018年福井国体(若狭鯉川シーサイドパーク)では男女各16都道府県が出場。2019年からは47都道府県が出場する「少年の部」が開催される。

その歴史を振り返ってみれば、国体の開催はビーチバレーボール界にとって財産を残してきた。兵庫、新潟、岐阜などそれまでなかった常設コートが創設され、強化選手の発掘も担ってきた。その代表格がご存じ、日本のトップランカー・村上めぐみ(2009年新潟国体優勝)である。

その国体が少年の部へ移行し、これまで年に一度しか全国大会が存在しなかったジュニアビーチバレーボール界に革命を起こした。ビーチバレーボールの普及に着手していなかった都道府県も、長期的な強化を描き中学生からビーチバレーボールに取り組む姿勢が見受けられるようになった。

今後、ジュニアビーチの競技層は急速に発展を遂げていくことが予想される。そのきっかけとなった記念すべき第1回のいばらき国体の展望をジュニア選手権、マドンナカップの戦績を参考に展望を占ってみたい。


ジュニア選手権ベスト進出チームと有望選手

男子はジュニア選手権の上位に食い込んだ福岡、宮崎の九州勢、長野、山梨の北信越勢が国体にも出場。どのチームも上背はないが、フィジカルの強さ、バレーボールの基本技術を磨いてきたチーム。今大会も安定した力を発揮するだろう。

そのテンポの速いビーチバレーボールに対して、迎え撃つのが地元の茨城。地元開催のため、この1年間強化に取り組み、ジュニア選手権では初の栄冠をつかんだ。今大会も優勝候補として、地に足をつけて戦えるかどうか鍵を握る。

そんな有力チームに待ったをかけたいのが、上背もありながら機動力も備えている宮城と京都ら。有望選手にも選ばれた身長187cmの三浦宇司をはじめ、夏以降どこまで練習を積み重ねてきたか勢力図も変わってくる。


東京代表の菊地真結のディグ

女子は8月のマドンナカップでこれまで出場したことのなかった都道府県も参戦。過去最高の46都道府県がそろい、まさに国体のプレ大会として争われた。

そんな中、圧倒的な強さを発揮したのは東京。今年のインターハイでも準優勝に輝いた共栄学園高が、今大会も優勝候補の筆頭として大洗に乗り込む。
その東京と決勝を戦い、2年連続準優勝という実績を持つ神奈川代表だった横浜隼人高は不在(今大会の神奈川代表は湘南台高と鶴嶺高の合同チーム)。ベスト4に食い込んだ鳥取や兵庫をはじめ、マドンナカップで涙をのんだチームにとってはチャンス到来。東京の牙城を崩したいところ。

またマドンナカップで有望選手に選ばれた小松かんな率いる茨城にも注目。地元の声援をバックに上位進出を狙う。

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