茨城の勝田工高が初優勝。国体に向け好発進。「第18回全日本ビーチバレージュニア男子選手権」。

茨城の勝田工高が初優勝。国体に向け好発進。
「第18回全日本ビーチバレージュニア男子選手権」。

高校生男子チャンピオンを決める「第18回全日本ビーチバレージュニア男子選手権」が8月9日から12日、大阪府阪南市・箱作海水浴場ぴちぴちビーチにて開催された。全国44都道府県から52チームが集まり、8月10日は予選グループ戦、11、12日は決勝トーナメントが行われた。

ベスト8には、山梨県甲府工業高の河西貫太/五味依武規組、福岡県八幡高の甲斐貴大/佐藤凛和組、長野県東海大学付属諏訪高の関島佑斗/今井駿世組、広島県の樋口雄飛(安古市高)/川崎亮(広島国際学院高)組、宮崎県日章学園高の日髙勇樹/島田洸組、大阪府教育センター付属高の坪田皇希/小島康輔組、京都府洛南高の内藤大/三浦宇司組、茨城県勝田工高の齋藤真輝/舟木亮太組が入った。


茨城県初の決勝進出を果たした斎藤/舟木組

レベルが均衡する戦いの中、ファイナルへの切符をつかんだのは、昨年大会準優勝と躍進を遂げた長野の関島/今井組(東海大付属諏訪高)をフルセットの末、破った福岡の甲斐/佐藤組(八幡高)。もう一方のトーナメントでは、昨年3位の宮崎、日高/島田組(日章学園高)を振り切った茨城の齋藤/舟木組(勝田工高)が勝ち進んだ。

甲斐/佐藤組は、身長165㎝同士の2年生ペアだが、相手の状況をよく見極めた冷静なプレーと粘りが武器。近年、勢力を広げる九州ブロックをけん引してきた八幡高として初の決勝進出を果たした。


成長を見せた舟木のネット際のプレー

斎藤/舟木組は昨年この大会で決勝トーナメント1・2回戦敗退。しかし、来月9月に開催される地元の茨城国体に向け、昨年11月からアンダーカテゴリーの大会に出場を重ね、強化に力を入れてきた。その甲斐あって「自分たちでも成長を感じる」と舟木。準々決勝では難敵として立ちはだかった京都の内藤/三浦組との大型対決を制し地力を発揮した。

福岡と茨城。タイプの異なる両者がぶつかり合った決勝戦。試合序盤は、甲斐/佐藤組がリードを奪う。「ブロックがないので打とうと意識してしまってスパイクをふかしてしまった」と斎藤/舟木組。2-5とリードを奪われる展開となったが、それでも決して弱気にならない。舟木が「守りに入らず、攻め続けられたことが勝因だと思う」と振り返るように齋藤/舟木組が得意の強打でじりじりと甲斐/佐藤組を追い詰めると、終盤18-18と同点に追いつく。ここからサーブで相手を崩しブレイクに成功すると、21-19で齋藤/舟木組が先取した。

1セット先取した齋藤/舟木組は、甲斐/佐藤組のディフェンスを次々に打ち破り、序盤から優勢に試合を進めていく。熊丸修二監督が「パス力も高く相手をよく見て戦えるが、強打とブロック力がまだ足りない」と述べるように甲斐/佐藤組は反撃のきっかけをつかむことができない。2セット目は主導権を握って離さなかった齋藤/舟木組が21-13と決着をつけた。茨城県として初の高校王者の栄冠をつかんだ。


念願の決勝進出を果たした八幡高、甲斐/佐藤組

地元で開催される茨城国体に向け、手ごたえをつかんだ齋藤/舟木組。斎藤は「ここで優勝できたのはとても大きいが、自分たちの目標は国体で優勝すること。またゼロに戻ったと思って足りないところを練習していきたい」と気を引き締めた

準優勝に終わった甲斐/佐藤組は、「1セット目リードしていたのに負けて悔しい。強打以外のボールをしっかりとっていかないと自分たちの身長で勝つのは難しい。国体ではリベンジを狙いたい」と、高校生にとって初めて行われる国体に視線を向けた。

齊藤、舟木、甲斐、佐藤、関島、三浦、山下優希(大阪府常翔学園高)、溝端拓真(兵庫県神港学園高)の8名が選ばれた。


表彰式にて。入賞チームと有望選手たち

結果詳細