ビーチスポーツのメッカで熱戦スタート!開幕戦「ガラナ・アンタルチカ杯」展望。

ビーチスポーツのメッカで熱戦スタート!
開幕戦「ガラナ・アンタルチカ杯」展望。

いよいよ国内最高峰のツアーである「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2019」の幕開けである。2019シーズンは、第1戦平塚大会を皮切りに第6戦都城大会まで開催され、ファイナルとしてグランフロント大阪大会で締めくくられる。

ツアー前半戦は、初開催となる日本最大の人口ビーチといわれる立飛ビーチで開催される第2戦立川立飛大会、昨年に続き2回目となる沖縄大会は、西原町から豊見城市に会場を移し、好アクセスの豊崎海浜公園美らSUNビーチで開催される。

では、開幕戦となる「第1戦平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯」の展望にふれていこう。戦いの舞台となるのは、日本国内初の常設コートで創設されたビーチの聖地といわれる「湘南ひらつかビーチパーク」だ。1992年、ビーチバレーボールの普及をきっかけに海辺の整備が進められ、今やビーチバレーボールだけではなく、ビーチサッカーやビーチラグビー、ビーチテニスなどのビーチスポーツのメッカとなっている。


2強に挑む沢目/坂本組

そんな賑やかで爽やかな初夏のビーチで、冬の間は海外での合宿や公式戦に挑んできた日本のトップチームがついにベールを脱ぐ。

注目はもっとも2020年東京オリンピックに近いといわれる女子の石井美樹(荒井商事/湘南ベルマーレ)/村上めぐみ(オーイング)組と、先日の「JBV品川カップ」(連盟公認大会)で優勝を果たした二見梓(東レエンジニアリング)/長谷川暁子(NTTコムウェア)組の2強対決だ。

ここに「JBV品川カップ」で3位入賞を果たした若手の台頭、坂本実優(フリー)/沢目繭(新興和製薬/湘南ベルマーレ)組が一矢を報いることができるか、見ものである。

また本戦の第7シードには、宮川紗麻亜(フリー)/吉澤智恵(フリー) 組がエントリー。吉澤はVリーグの武富士バンブー(現休部)、JTマーヴェラス、日本代表としても活躍。2013年に現役を引退すると2017年からビーチバレーボールの練習を開始し、JBVサテライトなどに出場していた。トップツアーに出場するのは、自身初となる。


世界選手権に出場する上場

男子は、2019シーズンに入りオリンピックという勝負の時が間近に迫りながらも、ペアの組み替えは続いている。そんな中、迎えたツアー開幕戦。優勝候補には、過去にペアを結成し国内でも実績のある高橋巧(ANAセールス)/長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)組があげられる。「JBV品川カップ」でも優勝を果たし、実力を誇示した。

その対抗馬としては、ワールドツアーを転戦し力をつけている土屋宝士(フリー)/村上斉(ADI.G)組、べテランと若手がタッグを組んだ西村晃一(東京ヴェルディWINDS)/柴田大助(東京ヴェルディWINDS)組が有力か。

また、12年ぶりに世界選手権の出場権獲得の立役者となった上場雄也(松戸レガロ)は、ニュージーランドの198cmの大型プレーヤー、O’DeaSamとエントリー。どんなコンビネーションを見せてくれるのか、楽しみである。

「第1戦平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯」概要