3年ぶり大阪名物 駅前ビーチが有観客開催 マイナビジャパンツアー ファイナル グランフロント大阪大会

3年ぶり大阪名物 駅前ビーチが有観客開催 マイナビジャパンツアー ファイナル グランフロント大阪大会

5月に開幕した「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2022」(以下、マイナビジャパンツアー)もいよいよフィナーレを迎える。最終戦のファイナル グランフロント大阪大会は10月15(土)〜16日(日)、グランフロント大阪(大阪府大阪市)で行われ、男女各6チームによるトーナメントで優勝が争われる。

 

実力伯仲 混戦が予想される男子

大阪駅の目の前、ビルが立ち並ぶ中心街に現れる特設コートで、マイナビポイント、JVAオフィシャルポイントを基に決定した出場チームが熱戦を繰り広げる。1年間の成績によって選ばれし者が出場できる今大会の各チームを紹介していこう。

まずは男子から。男子は今季6大会で4チームが優勝し、複数回優勝したのは長谷川徳海/倉坂正人(ともにフリー)組が2大会で優勝したのみという実力伯仲のシーズンだった。また下位シードが上位を倒す試合もあり、ツアーを盛り上げた。今大会も絶対王者はおらず、見るものを楽しませてくれる展開が期待される。

男子1回戦の第1試合は二宮大和(ハルテンジャパンリミテッド)/石川瀬那(国際基督教大)組 対 黒川魁/福嶋晃介(ともにNTTコムウェア)組。二宮/石川組は今季コンスタントに出場を続け、最高成績は4位。歳が離れたペアながら「なんでも腹を割って話せる日本一仲のよいペア」と二宮が語るチームワークと熱いプレースタイルで、上位シード勢に迫った。対する黒川魁/福嶋組は第2戦 大洗大会でツアー初優勝を手にした。今季勢いのあるチームの一つで、常連チームから白星をあげること多数。「ファイナルで優勝」という目標をかなえる舞台にたどり着いた。

今季ツアー初優勝を飾った黒川魁/福嶋組

この試合の勝者は、第1シードの石島雄介(トヨタ自動車)/黒川寛輝ディラン(しながわシティビーチバレーボールクラブ)組と対戦する。開幕以降、何度も入賞しており、第5戦 都城大会 霧島酒造オープンでの優勝を含めた5回の表彰台は男子最多。その回数は実力の高さの証明だ。2019年のファイナル以来の優勝を目指す石島が初出場となる黒川(寛)を引っ張り、今季最強の称号を狙う。

コンスタントに活躍した石島/黒川(寛)組

男子1回戦のもう一試合は長谷川徳海/倉坂正人(ともにフリー)組 対 白鳥勝浩(カブト)/永井雄太(松戸レガロ)組の対決。長谷川/倉坂組は今季、男子で唯一2大会での優勝を果たしており、長谷川のブロック、倉坂の強打やサーブレシーブを武器に、どんな相手に対しても自分たちのペースを貫くプレーで、コンスタントに活躍した。白鳥/永井組は、このチームで出場したのは3大会ながら、うち2大会で3位に入っており、白鳥の経験に裏打ちされた精度の高いプレーと、ツアー中にも成長を見せる永井の力強いプレーが高い水準にあることは間違いない。

男子で唯一複数大会優勝を果たした長谷川/倉坂組

勝ち上がったチームが当たるのは庄司憲右(ハウスコム)/池田隼平(カブト)組だ。庄司/池田組は第1戦 立川立飛大会で優勝すると続く第2戦 大洗大会も準優勝と好スタートを切った。いったん調子を落としたが、第5戦 都城大会 霧島酒造オープンで再び決勝の舞台へ。石島/黒川(寛)にフルセットで敗れ準優勝に終わったものの、接戦の好ゲームに観客は大いに沸いた。庄司のパワーあふれるスパイクに池田の勝負強いブロックがファイナルで発揮されるか注目だ。

今季スタートダッシュに成功した庄司/池田組

 

橋本/村上組が頭一つ抜けるか

続いて女子のチームを紹介。女子は今季最多4大会で優勝を飾った長谷川暁子(NTTコムウェア)/坂口由里香(フリー)組と3度の準優勝を果たした柴麻美(帝国データバンク)/西堀健実(トヨタ自動車)組が、海外ツアー出場のため今大会を欠場しており、優勝争いへ大きな影響を与える。

女子1回戦第1試合は坂本実優(キュービック・スポット)/沢目繭(ミライラボバイオサイエンス)組 対 本村嘉菜(アイビークリーン)/酒井春海(甲斐組)組のカード。坂本/沢目組は第2戦 大洗大会で3位入賞しており、第6戦松山大会では坂本がケガで欠場したため、沢目は伊藤桜(産業能率大)と組んで出場し、急造ペアながら3位入賞を果たした。坂本/沢目組は昨年のファイナル大阪大会で3位入賞を果たしている。本村/酒井組は2019年以来となるファイナル出場。本村の高さと酒井のサーブで上位進出を狙う。今季マイナビジャパンツアーで両チームの対戦はなく、初対戦でどのような試合が展開されるのか注目だ。

上位進出を狙う本村/酒井組

勝ち上がると、橋本涼加(トヨタ自動車)/村上礼華(ダイキアクシス)組との対戦になる。今季すべての大会で表彰台に上がっており、第4戦 名古屋大会と第5戦 都城大会 霧島酒造オープンで優勝を飾っている。橋本が「頼もしくなっている」と語る、成長著しい村上のサーブやキレのあるスパイク、出場選手最高身長の橋本のブロックなどでファイナル初制覇を狙う。

第1シードとして大会に臨む橋本/村上組

女子1回戦第2試合は坪内紫苑(ANAエアポートサービス)/藪見真歩(キヌ・コーポレーション)組 対 伊藤桜/野口彩陽(ともに産業能率大)組のカード。坪内/藪見組は今季第4戦 名古屋大会の4位が最高成績。高さはないが、坪内のショットや藪見のサーブを武器に粘り強く戦い上位進出を狙う。対する大学生ペアの伊藤/野口は、上位シード勢からなかなか白星をあげられず苦しんだが、第5戦 都城大会 霧島酒造オープンで調子を上げ勝ち進んだ。10月9日(日)に行われた第14回ビーチバレー川崎市長杯準決勝で対戦した際には伊藤/野口組が2-0で勝利しており、坪内/藪見組はリベンジを狙う。

坪内/藪見組は伊藤/野口組へリベンジを狙う

2回戦で待ち受けるのは松本恋/松本穏(ともにフリー)組。昨季ツアーデビューを果たし、一気にツアー常連チームに駆け上がったチームがファイナルに初出場。今季は二度の3位入賞を経験し、上位シード勢を何度も苦しめた。また女王、長谷川/坂口組から唯一セットを奪っている点も注目すべきだろう。また川崎市長杯で優勝を飾っており、今大会へ弾みをつけた。

ファイナル初出場の松本恋/松本穏組

ビルの群れの合間に突如現れるビーチバレーコート、という意外性のある組み合わせで注目を集め、たくさんの観客が訪れた大会も有観客開催は3年ぶり。ビルとビーチバレーボール選手という今大会ならではの光景を見に、ぜひ会場を訪れてもらいたい。

 

[マッチスケジュール]

ファイナル グランフロント大阪大会

 

[観戦]

有観客にて実施予定

*会場へお越しの際は公共交通機関をご利用いただき、会場周辺の混雑緩和にご協力ください

*有料観戦エリアと無料観戦エリアを設置予定

 

[チケット]

イープラスで発売中

https://eplus.jp/sf/detail/0188090002-P0030125

全席自由 3,000円

 

[ライブ配信]

【YouTube】https://www.youtube.com/c/ChannelJVA

(Channel JVA)

【Twitter】https://twitter.com/jva_beachvolley

(JVA Beach Volleyball公式)