多くの来場者で賑わいみせた名古屋大会初日 マイナビジャパンツアー 名古屋大会 1日目

多くの来場者で賑わいみせた名古屋大会初日
マイナビジャパンツアー 名古屋大会 1日目

 マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2022 第4戦 名古屋大会が名城公園tonarino(名古屋市)にて開幕した。3年ぶりに有観客で開催となった名古屋大会は、台風が接近しており雨風の懸念もあった。しかし、選手と観客の熱が天に届いたのか、初日は肌が焼けるほど陽が照る時間帯もあるほどで、会場は多くの来場者で賑わった。

 今大会は男女各8チームによるシングルトーナメント方式で実施。初日の全8試合のうち、勝者の男女各4チームが翌日の準決勝へと駒を進める。そして、2日目の勝者によって、大会3日目に男女の優勝が争われ、3位決定戦も実施される予定となっている。

 準決勝進出チームは、男子が石島雄介(トヨタ自動車)/黒川 寛輝ディラン(しながわシティビーチバレーボールクラブ)組、関寛之/詫間悠(ともにMAGS)組、長谷川徳海/倉坂正人(ともにフリー)組、黒川魁/福島晃介(ともにNTTコムウェア)組。女子は、橋本涼加(トヨタ自動車)/村上礼華(ダイキアクシス)組、坪内紫苑(ANAエアポートサービス)/藪見真歩(キヌ・コーポレーション)組、村上めぐみ/藤井桜子(ともに立飛ホールディングス)組、柴麻美(帝国データバンク)/西堀健実(トヨタ自動車)組。

 初日の第2試合に登場した男子の関/詫間組は、地元・愛知県で活動するMAGSに所属。初戦は二宮/石川組と対決した。「久しぶりの地元開催、有観客試合ということが最初は緊張につながってしまった」という関/詫間組は、第1セットを14-21の大差で二宮/石川組に奪われる。しかし、第2セットはサイドアウトを取り合う接戦となる。「1セットが終わって緊張が解けた」という詫間が、相手コートの空いたスペースにボールを落としていくクレバーなプレーを見せた。「コミュニケーションを密に取るよう意識して、2セット目からは切り替えることができた」という関も強打がよく決まり、このセットを22-20で制する。すると、勢いを維持した関/詫間組が15-9で第3セットを奪取。準決勝進出を決めた関と詫間は、「明日はもっといいプレーをたくさん見せて、観客の皆さんを楽しませたい」と語った。

地元の声援を受け熱戦を制した関/詫間組

 初日の第7試合では、ベテランの村上/藤井組に、産業能率大3年生コンビの伊藤/野口(ともに産業能率大)組が挑んだ。第1セットスタート直後、村上のサービスエースで先制された学生ペアは、そのまま5-0まで点差を広げられる。その後、野口の強いスパイクがコートの深い位置に決まるなどして連続得点をあげた伊藤/野口組が15-14まで追い上げたが、反撃もここまで。最後は21-17と村上/藤井組に突き放された。続く第2セットも序盤から村上/藤井組が先行する展開。学生ペアは伊藤の粘り強く正確なレシーブ、野口の強打で食らいつくが、善戦及ばず21-15でゲームセット。村上/藤井ペアが準決勝進出を決めた。

 試合後、村上は「プレーの精度も、メンタルも、体力も、自分たちの理想とするレベルにまだ達していない。明日以降は、自分たちの納得できるところまで引き上げていきたい」と強い眼光で語った。敗退した伊藤/野口組だが、伊藤は「プロの方々を見ていて、取り組み方の本気度が違うと感じました。自分たちはまだまだ。でも、負けることには飽きました。次からは勝ちます!」と力強く宣言した。

国内最高峰のツアーで経験を積む伊藤/野口組

 明日9月18日(日)は準決勝の男女各2試合が実施される予定。15:00より予定されていたVリーグ女子コラボ小学生スクールは、台風の影響により中止となったが、11:30からのVリーグ男子コラボエキシビジョンマッチは実施予定。