男子・長谷川/倉坂組が初優勝、女子・長谷川/坂口組が3大会連続優勝 マイナビジャパンツアー第3戦 平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯 最終日

男子・長谷川/倉坂組が初優勝、女子・長谷川/坂口組が3大会連続優勝
マイナビジャパンツアー第3戦 平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯 最終日

マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2022第3戦 平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯 平塚市市制施行90周年記念大会は、9月5日(日)に湘南ベルマーレひらつかビーチパーク(神奈川県平塚市)で最終日を迎え、3位決定戦、決勝が行われた。男子は長谷川徳海/倉坂正人(ともにフリー)組が初優勝を飾り、女子は長谷川暁子(NTTコムウェア)/坂口由里香(フリー)組が3大会連続優勝を達成した。

 

初日は雨に降られたものの、日に日に気温が上がり、30℃近い暑さとなった最終日。男子決勝は、第1戦 立川立飛大会で準優勝を果たした長谷川徳海/倉坂正人(ともにフリー)組と8月に行われた第36回ビーチバレージャパンで優勝を飾った石島雄介(トヨタ自動車)/黒川寛輝ディラン(しながわシティビーチバレーボールクラブ)組の対戦となった。

 

第1セット、8-8から石島のスパイクやブロック、黒川のショットで石島/黒川組がリードを奪う。しかし、終盤17-19から長谷川のスパイクやブロックなどで追いついた長谷川/倉坂組は、石島/黒川組にミスも出て逆転でセットを先取。第2セットも接戦で、終盤で18-18の同点に。すると今度は石島のポーキーや黒川のスパイクが決まり石島/黒川組がセットを取り返す。最終セットも双方一歩も引かない熱戦で14-14とデュースとなるが、最後は長谷川のブロック、倉坂のスパイクで突き離した長谷川/倉坂組が今季初優勝を決めた。

 

ベテラン長谷川もチームを引っ張り倉坂と初優勝を果たした

 

試合後、長谷川は「いつも来ているビーチなのでリラックスして試合に臨むことができた。僕が38歳で倉坂も32歳ですが、ベテランだからと淡々とこなすのではなく、年齢に関係なくトライし続けて成長することを止めなかったことが勝因」。平塚大会を最高の結果で終えた倉坂は、「今年から日本一のプレーヤーの長谷川さんと組んで、結果を出さないわけにはいかないと思っていたので、優勝できてよかった。平塚のお客さんは、ビーチやビーチバレーに馴染みがあって、一緒にプレーを盛り上げてもらえるので選手にとってすごくうれしい」と笑顔で語った。

 

女子決勝は3戦連続優勝が懸かった第1シードの長谷川暁子(NTTコムウェア)/坂口由里香(フリー)組と、今季ツアー初出場ながら緩急の効いた攻撃で勝ち上がった柴麻美(帝国データバンク)/西堀健実(トヨタ自動車)組の対戦。

 

第1セットは相手の意表をつく柴のツーアタックや、コートの奥行きを生かした長谷川のスパイクなど、双方の攻撃が決まり一進一退の攻防が続く。しかし、13-12から長谷川のショットと坂口のサービスエースでさらにリードを広げた長谷川/坂口組がセットを先取。続く第2セットも長谷川/坂口組優勢に見えたが、西堀のスパイクやサービスエースで柴/西堀組も食らいつく展開。それでも、12-13から長谷川の2アタックや坂口のカットショットなどでリードを奪った長谷川/坂口組がセットを連取し、3大会連続優勝を達成。

 

安定した戦いぶりで勝ち続けている長谷川/坂口組

 

試合を振り返って長谷川は「勝ち続けることはとても難しいことだと感じているので、3連勝は素直にうれしい。願掛けで(大会スポンサーの)ガラナ色の水着(緑)を着ていたので、勝ててよかった」。坂口は「今大会は自分が狙われることも多くきつかったが、チームで話して修正できたことがよかった。ホームビーチで優勝できたことを、また次に生かしたい」と語った。

 

男子の3位決定戦もフルセットの激戦となったが、最終セットで二宮大和(ハルテンジャパンリミテッド)/石川瀬那(国際基督教大学)組の粘り強いバレーを振り切った上場雄也(松戸レガロ)/黒川魁(NTTコムウェア)組が勝利。2014年に一度組んだ以来の急造ペアだったが、上場が「黒川は大洗大会で優勝して自信もつけていたし、話していても成長を感じることが多かった。特に意識せず自然にプレーができた」と話すと、黒川も「上場さんが寄り添ってくれたのでコミュニケーションを多く取ることができた」と語り、互いの成長を称えあった。

 

急造ペアながら3位入賞を果たした上場/黒川組

 

女子の3位決定戦は、松本恋/松本穏(ともにフリー)組が緩急を織り交ぜたプレーでセットを先取したが、徐々にペースをつかんだ橋本涼加(トヨタ自動車)/村上礼華(ダイキアクシス)組がフルセットで勝利。「サーブを入れにいくとリズムがよくないので、すずさん(橋本)に調整してもらいつつ、私は思いきって攻めました」と村上が勝因を語ると、橋本は「ボールに集中して目を離さず、レシーブも丁寧に散らかさないことを意識した。サーブで攻めていけば流れは来ると思っていた」と話した。

 

セットを先取されても落ち着いてチャンスを待った橋本/村上組

 

次戦のマイナビジャパンビーチバレーボールツアー2022 第4戦 名古屋大会は、9月17日(土)から3日間、名城公園tonarino(愛知県名古屋市)で開催される予定。