女子・長谷川/坂口組がマッチポイントからの逆転勝利で3勝目に王手 マイナビジャパンツアー 第3戦 平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯 大会2日目

女子・長谷川/坂口組がマッチポイントからの逆転勝利で3勝目に王手 マイナビジャパンツアー 第3戦 平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯 大会2日目

マイナビジャパンビーチバレーボールツアー20223戦 平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯 平塚市市制施行90周年記念大会の2日目が93日(土)に湘南ベルマーレひらつかビーチパーク(神奈川県平塚市)で行われた。初日の雨天から一転、太陽の光が降り注ぐビーチで多くの観客を前に熱戦を繰り広げた。

 

今大会は男女各12チームによるトーナメント方式で実施。初日の8チームのシングルトーナメントで予選を勝ち抜いた上位4チームが、2日目の本戦から出場するシードチームとシングルトーナメント方式にて対戦した。

 

本日の試合結果により、明日4日(日)に行われる決勝のカードは、男子が長谷川徳海/倉坂正人(ともにフリー)組対 石島雄介(トヨタ自動車)/黒川寛輝ディラン(しながわシティビーチバレーボールクラブ)組、女子は長谷川暁子(NTTコムウェア)/坂口由里香(フリー)組対 柴麻美(帝国データバンク)/西堀健実(トヨタ自動車)組と決まった。

 

同じく3位決定戦は、男子が上場雄也(松戸レガロ)/黒川魁(NTTコムウェア)組対二宮大和(ハルテンジャパンリミテッド)/石川瀬那(国際基督教大学)組、女子が松本恋/松本穏(ともにフリー)組対橋本涼加(トヨタ自動車)/村上礼華(ダイキアクシス)組となった。

 

初優勝を目指す長谷川/倉坂組

 

男子で決勝に進出した2チームは、どちらが勝利しても今季ツアー初優勝となる。長谷川/倉坂組は今季、第1戦 立川立飛大会での準優勝が最高成績。対する石島/黒川(寛)組も、同じく立川立飛大会で3位が最高成績だが8月に行われた第36回ビーチバレージャパンで優勝を果たし、今大会に乗り込んできた。

 

長谷川/倉坂組は二宮/石川組との準決勝で終盤、相手の猛攻にあうが、動じることなくストレートで勝ちきった。試合後、倉坂は「外から見ると相手の勢いで流れが向こうにあるように見えるかもしれないが、あまり気にしていない。試合の状況によってふだん通りにやるべきことをやるだけなのか、変えるのか、それを意識するだけ」と長年のツアー経験からくる安定感をうかがわせた。決勝に向けて意気込みを聞かれた長谷川は、「明日の決勝は観客も多いと思う。湘南のお客さんはノリがよいので有観客は最高。その前で試合ができるのがいちばんの楽しみなので、お客さんと一緒に盛り上がりたい」と、彼らしい言葉で表現していた。

 

今季2勝の女王ペアをあと一歩まで追い詰めた松本(恋)[写真右]/松本(穏)組

 

女子の準決勝は2試合ともフルセットの激闘となった。柴/西堀組は橋本/村上組に第1セットを落としたものの、第2セットから挽回し逆転勝利。今季ツアー初出場ながら決勝に駒を進めた。ツアーをリードする長谷川/坂口組は、第1戦、第2戦で唯一セットを奪われている相手、松本(恋)/松本(穏)組に第1セットを先取される。第2セットも19-20と先にマッチポイントを握られたものの、ここから3連続得点で奪い返すと、第3セットも連取し、こちらも逆転で勝利した。ツーアタックやダイレクト攻撃で独特のリズムを作り出す松本(恋)/松本(穏)組に苦しめられたが、坂口が「相手の得意なバレーをされてしまったが、サーブで攻めて、それを封じる攻撃が試合終盤にようやくできた」と苦しみつつも対応し、勝利を手繰り寄せた。長谷川は「ブロック、ディフェンスが徐々によくなっている。納得できるようなブロックとレシーブで、お互いに拾いあいながら点を取っていきたい」と、決勝に向けて抱負を語った。

 

明日4日(日)の大会最終日は、同会場で3位決定戦と決勝が行われる(いずれも女子から)。