あいにくの空模様でも選手たちは躍動 マイナビジャパンツアー 平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯 平塚市市制施行90周年記念大会1日目

あいにくの空模様でも選手たちは躍動
マイナビジャパンツアー 平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯 平塚市市制施行90周年記念大会1日目

マイナビジャパンビーチバレーボールツアー20223戦 平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯 平塚市市制施行90周年記念大会が92日(金)に湘南ベルマーレひらつかビーチパーク(神奈川県平塚市)で開幕した。初日はあいにくの雨に見舞われ、雷注意報も発令されて中断を挟んでの進行だったが、コート上では選手たちが躍動した。

 

今大会は男女各12チームによるトーナメント方式で実施。初日は8チームのシングルトーナメントで予選を行い、上位4チームが本戦に進出する。予選終了後に、予選勝ち上がりチームにおいては本戦シードの抽選を行い、2日目からは、シングルエリミネーショントーナメント方式による本戦を行い、優勝を争う。

 

予選通過チームは、男子が石島雄介(トヨタ自動車)/黒川寛輝ディラン(しながわシティビーチバレーボールクラブ)組、二宮大和(ハルテンジャパンリミテッド)/石川瀬那(国際基督教大学)組、佐藤亮太(テクノスジャパン)/伊藤遼河(フリー)組、髙橋巧(ANAあきんど)/古田史郎(DOTs)組で、女子は松本恋/松本穏(ともにフリー)組、坂本実優(キュービック・スポット)/沢目繭(ミライラボバイオサイエンス)組、浦田景子(フリー)/樫原美陽(一つ山ホールディングス)組、本村嘉菜(アイビークリーン)/酒井春海(甲斐組)組。

 

男子では4選手がツアーデビューを飾った。第3試合に登場した辰巳遼(DOTs)は、ベテラン西村晃一(WINDS)と組んで出場。第4試合には今井駿世/坂東巧望(ともに国士舘大学)の大学生チームが、そして第6試合には古田史郎(DOTs)が、髙橋巧(ANAあきんど)と組んで出場した。これらのうちでは、髙橋/古田組が予選を突破し、本戦へ進んでいる。

 

試合を終えた辰巳は「緊張するタイプではないので、いつも通りにプレーできた。西村さん始め、トップ選手とプレーする機会に恵まれて、日本でもっとも大きなツアー大会に出場できて光栄に思う」と話した。今大会でペアを組んだ西村は、長年ツアーで活躍できる背景を聞かれると、「ずっと、勝ちたいという気持ちがある。負けず嫌いなので、試合でも練習でも勝ちたいという気持ちは変わっていない」と語り、デビュー戦となった辰巳については「非常にバレーボールがうまい選手。オーバーセットでコンビを使うこともでき、組んですぐに機能していた」と語った。

西村/辰巳(写真右)組は雨によりコンビが思うように使えなかった

 

2019年以来、3年ぶりの有観客開催となった平塚で、応援の後押しを受け予選を突破したのは、湘南ベルマーレひらつかビーチパークを拠点に活動する女子、本村/酒井組だ。酒井の応援団、HALサポーターズクラブが駆けつけ熱戦を盛り上げた。酒井は「初めて大人数で応援に来てもらい、今までの成果を出さなければと思い、とても緊張した。そこで本村がいいプレーをしてくれてサポーターも盛り上がり、おかげで緊張が解けた。勢いのある若手を相手にホームビーチで勝ちきれたことは自信につながる」と、パートナーとサポーターが支えになった様子。本村も「応援が後押しになると強く感じた。(新型コロナウイルスは)まだ予断を許さない状況だが、有観客開催が続くとうれしい」と話した。

応援の後押しを受けた勝利を飾った本村(写真左)/酒井組

 

明日3日(土)の大会2日目は本戦に突入。男女準々決勝と準決勝が行われる。