「アクティオ・ワイルドカード」で出場する松山大・森/越智組の挑戦

「アクティオ・ワイルドカード」で出場する
松山大・森/越智組の挑戦

「マイナビ ジャパンビーチバレーボールツアー第6戦松山大会」が10月2日(土)、3日(日)、愛媛県松山市・風早長浜海岸で開催される。
 
男子においては、今シーズンから導入された「アクティオ・ワイルドカード」で1組が参戦する。若手選手の育成をバックアップするために生まれた「アクティオ・ワイルドカード」。最後の枠を獲得したのは、地元の松山大でビーチバレーボールに励む森優樹(松山大2年)/越智勇斗(松山大2年)組だ。
 
松山といえば、日本で初めてビーチバレーボールプロチームが誕生した地。シドニーならびに北京オリンピックに出場した佐伯美香、アテネならびに北京オリンピックに出場した楠原千秋らが受け継いできた「ビーチバレー遺伝子」は、松山で確実に爪痕を残している。
 
佐伯と楠原は現役引退後、後進の育成に努めてきた。佐伯は松山東雲女子大ビーチバレーボール部コーチを中心に活動し、楠原は2019年に開催された茨城国体で少年男子チームの監督を務めた。
 

松山大2年の森と越智
アンダーカテゴリーの育成に着手した楠原が、はじめに指導した愛媛国体候補メンバーに越智がいた。越智は高校卒業後、松山大へ入学。中学時代、同じ愛媛県選抜メンバーだった森とともにペアを組み、ビーチバレーボールを本格的に始めた。楠原は大学生になった2人を今もコーチとして見守り続けている。
 
今年7月には森/越智組は初めて大学選手権に四国代表として出場した。結果は1回戦敗退となったが、それが森/越智組のビーチバレー熱をより高めることになった。
森と越智は、「アクティオ・ワイルドカード」でマイナビジャパンツアーに出場することが決定してから、短期間ではあるが大会前から合宿を重ね強化に励んできた。
 
2人は現在、高校時代から鍛えられてきたバレーボールの高い技術をベースに、楠原仕込みの精度の高いパスやつなぎを習得中だ。今大会では、現在取り組んでいる課題が、どこまでトップ選手たちに通用するか。それが近い将来、大きな糧となるだろう。
 

今シーズン最後となる「アクティオ・ワイルドカード」
楠原は、「力の差はあるかもしれませんが、結果ではなくこの松山という地で、大学生がトップツアーに挑戦するのは、ビーチバレーという競技が広がっていくチャンスだと捉えています。今回の取り組みが、愛媛県内や四国の大学生のモチベーションにもつながることを期待しています」と、今大会に出場する意義を語った。
 
森/越智組は、1回戦で清水啓輔(有限会社N&N corporation/中部土木株式会社)/村上斉(株式会社ADI.G)と対戦予定。地元・松山において、森/越智組のフレッシュな活躍に注目だ。