埼玉の「八潮市立潮止中学校」、愛知の「Mt.dogs」が優勝。「第10回湘南藤沢カップ・全国中学生ビーチバレー大会」。

埼玉の「八潮市立潮止中学校」、愛知の「Mt.dogs」が優勝。
「第10回湘南藤沢カップ・全国中学生ビーチバレー大会」。

「第10回湘南藤沢カップ・全国中学生ビーチバレー大会」が8月17日(金)、18日(土)の2日間、神奈川県藤沢市・鵠沼海岸にて開催された。台風の影響で第1日目は強風に見舞われたが、今年は107チームが出場した。

2010年から始まったこの大会も少しずつ勢力を広げ、昨年は秋田、福井、長崎、今年は新たに香川から初出場を果たした(鳥取、山口、大分、佐賀、熊本は未だ出場なし)。

そんな中、男子は埼玉の「八潮市立潮止中学校」が初優勝を果たし、埼玉としては3回目の栄冠をつかんだ。

決勝戦の相手は岐阜の「フレンズサンクス」。「相手はAとかCのクイックが多いコンビバレーを展開してきて、今までで一番強い相手だった」と「八潮市立潮止中学校」のエース・坂本遼太朗。坂本がそう振り返ったように、「フレンズサンクス」は風の中でもセッターの正確なセットからテンポの速い攻撃を仕掛けていく。


精度の高いコンビバレーで勝ち上がってきた岐阜の「フレンズサンクス」

しかし、「八潮市立潮止中学校」は試合序盤からタイミングのいいブロック、ディグからブレイクに成功し、6-2とリードした。途中、追いつかれそうな場面もあったが、そのたびに武器であるディフェンスが機能。主導権を渡すことなく、「八潮市立潮止中学校」が勝利した。

「八潮市立潮止中学校」は3年前からこの大会に参戦し、1年目は2位リーグトーナメント敗退、昨年は1位リーグに進出したが、ベスト8。坂巻彰人監督は「インドアで関東大会に出場することができず、その悔しさをビーチにぶつけた。3年目ということもあって選手たちもこの会場に慣れてきたし選手たちも自信はあったと思う。優勝できてうれしい」と喜びを語った。

女子は愛知の「Mt.dogs」がそれぞれ1位トーナメントで初優勝を果たした。愛知はこれまで愛知淑徳中学校がベスト4の常連として結果を残してきたが、愛知として初の栄冠をつかんだ。

決勝は、チームとして2回目の決勝進出を果たした富山の「QUEENBEES」だった。激戦のグループ戦を勝ち抜いてきた試合巧者に対して「Mt.dogs」は、試合序盤からサーブで相手を崩しにかかる。「QUEENBEES」のエース・佐々田小依の攻撃を粘りのディフェンスで封じ込め、攻撃面ではエースの小田夏永保がしっかり攻撃を決めていく。


試合巧者の富山「QUEENBEES」

「勝因はチームワーク。試合中も、『こうしたらよくなるかな』とか、みんなで話し合いながらできた」と「Mt.dogs」の主将・滝萌美。今回はチームの監督が「ビーチバレージャパンレディース」の代表選手に帯同するため不在だったが、各自が持ち場の役割をしっかりこなし得点を重ねていく。最後までミスのないバレーを展開した「Mt.dogs」が25-17と勝負をつけた。

主将の滝は「ここまでこられると思っていなかった。練習の成果を出せてうれしい」と満面の笑みで大会を締めくくった。


抜群のチームワークを見せた「Mt.dogs」

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