「京都匠ファルコン」と「浜の宮中学校」が初優勝。  「第14回湘南藤沢カップ・全国中学生ビーチバレー大会」

「京都匠ファルコン」と「浜の宮中学校」が初優勝。 「第14回湘南藤沢カップ・全国中学生ビーチバレー大会」

「第14回湘南藤沢カップ・全国中学生ビーチバレー大会」が8月17日(木)、18日(金)、神奈川県藤沢市鵠沼海岸にて行われた。国体の正式競技化により中学生から強化を始めた都道府県が増えたことにより、今年は出場を希望する各都道府県代表1チーム、地元神奈川から2チーム、推薦枠として昨年の優勝、準優勝チームを出場枠とし、男子39チーム、女子41チームが出場した。

 

 台風7号の影響で交通機関が遅延しているため、初日のタイムスケジュールを変更。強い海風が吹き続けたものの、2日間ともに快晴に恵まれた。初日は各3チームに分かれた予選グループ戦を行いその順位を踏まえ、2日目には1位・2位・3位グループに分けた決勝トーナメントへ進んだ。

 

男子1位トーナメントにおいて優勝を飾ったのは、京都府京都市の「京都匠 ファルコン」。

準決勝では、岐阜の強豪「フレンズA ジェンツー」に逆転で勝利し、満を持して決勝に臨んだ。
 決勝戦の相手は、広島の「GB広島&BB」。両チームともにブロックとレシーブの連携から風の中でも強烈なスパイクを打ち切っていくのが強み。試合序盤は決勝戦にふさわしいラリーが繰り広げられるが、「長らく一緒に戦ってきたメンバーたちの集大成にふさわしいチームワークを発揮できた」と川瀨康資監督。少しずつ「京都匠ファルコン」が「GB広島&BB」の猛攻を防ぎ、得点を引き離していく。

キャプテンの川瀨誉も、「昨年はスパイク力が足りなくて3位に終わってしまった。今年は全員が打てるようになって全員で守りにいくチームになった」と自負するように、25-17と「GB広島&BB」を下し、優勝の二文字をつかんだ。

チーム発足時は年間の試合数も少なかったため、夏はビーチバレーボールに取り組もうと始めたという「京都匠 ファルコン」。「ビーチバレーボールをコートの空いているところを落としていくこと、6人制にはない全部プレーするところが面白い。毎年京都の予選に参加して勝ち上がって全国大会に挑むのを楽しみにしている」と川瀬監督は、ビーチバレーボールの魅力を語った。

優勝 京都匠 ファルコン

準優勝 GB広島&BB

 

 女子1位トーナメントは兵庫県加古川市の「浜の宮中学校」が次々に強豪チームを打ち破り、初優勝に輝いた。準決勝では、昨年優勝の「クラブ レリーフ」を撃破。その勢いは、精度の高いレシーブ力で勝ち進んできた奈良県香柴市の「リアル・マーメイド」との決勝戦でも止まることはなかった。

主将の長田瑠菜が「攻撃する前にコートを見て打つようにしている」と振り返るように、「浜の宮中学校」はテンポのいいパスからネット際で相手の守備を崩す攻撃を仕掛けていく。主導権を握って離さず、25-18と勝利を収めた。

準優勝の「リアル・マーメイド」は、奈良県勢として初の決勝進出。大会前は大阪の淡輪で2回ほど練習して本番に挑んだ。米田絵里奈監督は、「これまでビーチバレーボールを学ぶ機会はなかったけれど、決勝戦では相手チームの攻撃技術を体感して『これがビーチバレーボールの技術なんだ』と学んだと思う。ビーチバレーボールはパスの技術、コミュニケーション力などインドアでも役に立つことばかり。学んだことを全中でも活かしたい」と収穫を語った。

優勝 浜の宮中学校

準優勝 リアル・マーメイド