マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2022第1戦立川立飛大会 男子・庄司/池田組、女子・長谷川/坂口組がツアー開幕戦を制す

マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2022第1戦立川立飛大会 男子・庄司/池田組、女子・長谷川/坂口組がツアー開幕戦を制す

国内最高峰ツアーの開幕戦となる「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2022第1戦立川立飛大会」の最終日が5月5日(木・祝)にTACHIHI BEACH(東京都立川市)で開催された。初日から夏日に見舞われ、最終日も朝から気温が上昇する中、準決勝、3位決定戦、決勝が行われた。

女子決勝は、堅い守りからリズムを作り勝ち上がってきた第1シードの長谷川暁子(NTTコムウェア)/坂口由里香(大樹グループ)組と、高さとテクニックが持ち味の橋本涼加(トヨタ自動車)/村上礼華(ダイキアクシス)組の対戦。昨年のファイナル大阪大会決勝と同カードとなった。

第1セット、序盤からペースをつかんだのは長谷川/坂口組。長谷川の強打やブロック、坂口のショットで連続得点を重ね、8-3とリードする。橋本/村上組はスパイクやサーブのミスが続き、長谷川/坂口組がセットを先取する。

攻守ともに活躍をみせた長谷川

第2セットは、5-5から村上のレシーブエースやショットで連続得点した橋本/村上組が7-5と初めてリードを奪う。しかし、長谷川/坂口組は粘り強いレシーブから坂口のショットや長谷川のサービスエースなどで連続得点をあげ逆転に成功すると、勢いのままにセット連取し、優勝を手にした。

決勝で長谷川/坂口組に敗れた橋本/村上(礼)組 

試合後、長谷川は「今大会を通してチームでやることを決め、それを貫けた。相手に関係なく自分たちのバレーができたことが勝因だと思う。ジャパンツアーの開幕戦ということで、これからビーチバレーを盛り上げていきたいと思っていたので、優勝できてうれしい」と話した。また坂口は「率直にホッとして、うれしい気持ちはあるが、どの選手もアジア大会に出場したいという気持ちで大会に挑んでいたので、他チームの分もアジア大会で活躍できるように頑張っていきたい」と次に向けて意気込みを語った。

ショットなどで得点を重ねた坂口

 

男子では、準決勝で第1シードの石島雄介(トヨタ自動車)/黒川寛輝ディラン(しながわシティビーチバレーボールクラブ)組に勝利した、オフェンス力のある庄司憲右(ハウスコム)/池田隼平(カブト)組と、長谷川徳海(フリー)のブロックと倉坂正人(フリー)の堅実なプレーが武器の長谷川/倉坂組が決勝に駒を進めた。

第1セット、序盤の接戦から一歩抜け出したのは庄司/池田組。12-12から庄司のショットや池田のサービスエースなどで3連続得点をあげてリードする。そのあとはサイドアウトを繰り返すが、終盤に連続得点を重ねた庄司/池田組がセットを先取する。

要所で得点をあげた池田

第2セットも優位に試合を進めたのは庄司/池田組。序盤からリードを奪うと、10-8から庄司のショットなどで3連続得点し点差を広げる。長谷川/倉坂組も終盤に長谷川のショットや倉坂の強打などで点差を縮めるが、追いつくことができず庄司/池田組がセットを連取して優勝をつかんだ。

庄司/池田組と好ゲームを繰り広げた長谷川/倉坂組

池田は「大会に入る前から、キーワードとして攻めるということをチーム内で共有していた。どんなに劣勢の場面でも常に攻めるプレー、気持ちを持って戦えた」と勝因を語り、「今大会、シーズン初めに優勝することができ、アジア競技大会にも出場内定することができてうれしい」とコメントした。アジア大会への意気込みを聞かれた庄司は「僕も池田選手もアジア大会は初めて。だがコーチの白鳥選手や所属先の渡辺聡選手も金メダルを取った経験があるため、先輩方にアドバイスをいただいて表彰台に上れるように頑張っていきたい」と話した。

初出場となるアジア大会で表彰台を目指す庄司/池田組

 

女子の3位決定戦では、松本恋/松本穏(ともにフリー)組と、山田紗也香(トヨタ自動車)/樫原美陽(一つ山ホールディングス)組が対戦。テンポの良いトリッキーなバレーを展開した松本(恋)/松本(穏)組がストレートで勝利した。男子の3位決定戦では、石島/黒川(寛)組と、永井雄太/上場雄也(ともに松戸レガロ)組が対戦した。両者一歩も譲らずフルセットとなったが、第1シードの石島/黒川(寛)が意地を見せて勝利した。

なお、今大会を制した男子・庄司/池田組と、女子・長谷川/坂口組が9月10日(土)~25日(日)まで開催される予定の第19回杭州(中国)アジア競技大会日本代表チームに内定した。女子ではほかに石井美樹(湘南ベルマーレ)/溝江明香(トヨタ自動車)組も、日本代表チームとして出場が内定している。

 

表彰写真