「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021 ファイナル大阪大会」最終日 女子は長谷川/坂口組、男子は長谷川/土屋組が激戦を制す

「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021 ファイナル大阪大会」最終日 女子は長谷川/坂口組、男子は長谷川/土屋組が激戦を制す

 5月に開幕したビーチバレーボールの国内最高峰「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021」のファイナル 大阪大会が、大阪市都島区の毛馬桜之宮公園内大阪ふれあいの水辺で開催され、10月17日(日)の最終日に男女準決勝、決勝の熱戦が繰り広げられた。

 

毛馬桜之宮公園内大阪ふれあいの水辺で開催されたファイナル 大阪大会

 

・女子は長谷川/坂口組がシーズン3度目の優勝

 

 女子決勝に進出したのは、長谷川暁子(NTTコムウェア)/坂口由里香(大樹グループ)と、橋本涼加(トヨタ自動車)/村上礼華(ダイキアクシス)の2組。第6戦 松山大会決勝と同じカードだ。第2戦 平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯と第6戦 松山大会に続く3度目の優勝を狙う長谷川/坂口組に対し、第4戦 名古屋大会を制しながら、その後は長谷川/坂口組に連敗中の橋本/村上組の因縁の対決。

 

 第1セットは、組織的な守備から長谷川のショット、坂口のスパイクなどで得点を重ねてスタートダッシュに成功した長谷川/坂口組が、終始リードを守って21-15で先取。続く第2セットも、随所に完成度の高いプレーを見せる長谷川/坂口組の勢いは止まらず、21-16でセット連取。宣言どおり、シーズン3度目の優勝をつかんだ。

 

完成度の高いプレーをみせた長谷川

 長谷川は「第2戦 平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯からペアを組み始めて、ファイナルで優勝するためにチームを作ってきた」と語り、坂口は「すごくいいシーズンだったと思う。シーズン中は負けたこともあったが、その負けが優勝に結びついている」と述べた。

 

シーズン3度目の優勝をつかんだ長谷川/坂口組

 一方、準優勝に終わった橋本は、「決勝で負けて悔しい。来シーズンに向けて、もっと成長できるように礼華(村上)と一緒にいい準備をしていきたい」と話し、リベンジを誓った。

 

リベンジを誓った橋本/村上組

 

 

・男子は長谷川/土屋組がファイナルの大舞台でシーズン初優勝

 

 男子決勝は、準決勝で今シーズン4勝の石島/白鳥組に勝利した髙橋巧(ANAあきんど)/マルキナシム(トヨタ自動車)組と、ファイナルの大舞台で今季初優勝を狙う長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)/土屋宝士(恵比寿丸)組の対戦。

 

 第1セット、先にリズムをつかんだは長谷川/土屋組だった。長谷川がブロックとサーブを決めると、土屋も相手の穴を突いたショットを決め10-7とリード。髙橋/マルキ組も髙橋がレシーブからのショット、マルキがブロックで得点を奪い15-15と追いつくが、終盤に土屋がショットを連続で決め、21-19で長谷川/土屋組が先取。

 

巧さをみせた土屋

 第2セット、「コートの幅を使ったバレーを展開しようと話していた」と長谷川がいうように、機動力を活かした攻撃を展開し、得点を重ねる長谷川/土屋組が10-4とリード。その後も土屋のタイミングをずらしたショットなどで連続得点を奪い、髙橋/マルキ組に反撃のチャンスを与えないまま21-13でセットを連取。今シーズン初となる大きなタイトルを手にした。

 

シーズン初優勝を手にした長谷川/土屋組

 うれしい優勝を果たした土屋は、「自分が狙われることが多かったが、トスやスパイクを打つ前の声で(長谷川選手に)助けてもらい、自分の課題をクリアできていた。チームとしても、個人としても、まだまだこれから。2人でさらに高め合っていきたい」と語った。

 

 決勝で惜しくも敗れた髙橋は、「今シーズンはマルキ選手とペアを組んで、ここまで戦うことができてよかったと思う。今日の結果はとても悔しいが、力をつけて来年戻ってきたい」と語った。

 

惜しくも敗れた髙橋/マルキ組

 

 なお、第1戦からファイナルまでのマイナビポイント男女上位2チームに表彰される「マイナビワールドチャレンジ賞」は、女子・長谷川/坂口組と橋本/村上組、男子・石島/白鳥組と長谷川/土屋組が受賞した。