マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021 第5戦の都城大会で男女初優勝ペアが誕生!

マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021 第5戦の都城大会で男女初優勝ペアが誕生!

「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021第5戦 都城大会 第22回ビーチバレー霧島酒造オープン」、最終日が9月20日(月・祝)に宮崎県都城市「焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン」ビーチバレーボール特設コートで開催された。

 

女子は石坪/柴組がうれしいツアー初優勝

 

3日間、秋晴れに恵まれた今大会もついに最終日を迎えた。午前中の準決勝を終えて女子決勝戦に残ったのは、石坪聖野(アットホーム)/柴麻美(帝国データバンク)組と松本恋/松本穏(ともにMt.dogs)組。

石坪/柴組は、2019年松山大会以来の決勝進出。一方、前回の名古屋大会で3位に終わった松本(恋)/松本(穏)組は、「アクティオ・ワイルドカード」で出場し初の決勝進出を果たした。

 

第1セット、初の決勝進出とは思えない落ち着いた動きの松本(恋)/松本(穏)組は、ワン、ツー攻撃で相手コートの空いている所にボールを落としていく。しかし、石坪/柴組は松本(恋)/松本(穏)組のテンポの速い攻撃を警戒し、しっかりマーク。次第にリズムをつかんでいく。

「松本姉妹は相手のリズムを崩すのがうまい。そこを逆手にとりたかった」という柴は、松本(恋)の強打に対応するためディフェンスのシフトを後方に置く作戦。松本(恋)/松本(穏)組は持ち前の強打が生かせず苦戦を強いられる。結果、第1セットは石坪/柴組が21-17と先取。

 

相手の隙をつくショットを決めた石坪

続く第2セットも石坪/柴組の勢いは衰えない。策にはまったように松本(恋)/松本(穏)組はフットワークが鈍り、石坪/柴組にワン返しを決められるなど、準決勝までの軽快な動きが影をひそめてしまう。石坪/柴組は序盤に引き離したリードを守り、21-14と第2セットも連取して勝利を決めた。

 

粘り強いレシーブをみせた柴

第2戦 平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯、第4戦 名古屋大会では初戦で敗れ、5位に終わった石坪/柴組。名古屋大会1回戦では、松本(恋)/松本(穏)組に惜敗。しかし、今大会では決勝の大舞台でリベンジを果たし、うれしいマイナビジャパンツアー初優勝を決めた。

 

ツアー初優勝を飾った石坪/柴 組

試合後、石坪は「長年ペアを組んでいるが、初めて優勝できたのでうれしかった。相手の速いテンポに合わせてしまうと、自分たちもあせって周囲が見えなくなるので、ゆっくりいこうとか、ペースを崩さないでいこうと2人で声をかけ合い続けたのがよかった」と勝因を振り返った。パートナーの柴も、勝負のポイントは「リズム」だったと語り、「名古屋大会で負けた反省点を、2人でよく話し合った。先に相手のリズムを崩して、リードを広げられてよかった」と述べた。

 

敗れはしたものの初の決勝進出を果たした松本(恋)/松本(穏) 組

女子3位には長谷川暁子(NTTコムウェア)/坂口由里香(大樹グループ)、坂本実優(キュービックスポット)/沢目繭(ミライラボバイオサイエンス /湘南ベルマーレ/KLB)の2組が入った。

 

 

準々決勝で王者を下した髙橋/マルキ組が初優勝

 

男子決勝は、髙橋巧(ANAあきんど) /マルキナシム(トヨタ自動車)組、土屋宝士(恵比寿丸)/長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)組の対決。

第1セット序盤は高さを生かしたマルキの攻撃がさく裂し、髙橋/マルキ組が9-5とリードを奪う。しかし、ベテランの土屋/長谷川組も土屋の巧みなショットで流れを引き寄せ、ゲームはデュースに突入。均衡した場面を制したのは、風下からマルキのジャンプサーブだった。高さとパワーの真っ向勝負を貫いた髙橋/マルキ組が、23-21で第1セットを先取する。

 

高さとともに巧なプレーもみせたマルキ

続く第2セットも、風下からの変化を利用した力強いサーブやツーアタックでじわりじわりと主導権を握っていく。勢いを加速させる髙橋/マルキ組は、終盤もサーブポイントを積み重ね21-14と大差をつけてセットを連取。ストレートでうれしい初優勝を決めた。

 

髙橋の守備がチームを支える

マルキとのペアで待望の初優勝を遂げた髙橋は、「準々決勝で強豪の石島/白鳥組にフルセットで勝利したことが2人の自信になった」という。高い得点能力を発揮したマルキも、「風の中での試合はまだ攻略できていないけど、今日は落ち着いて打つことができた。強打だけでなく、ブロックとレシーブからの切り替えしや、ツーアタックで得点を取っていけばいいという意識でプレーした」と笑顔で勝負を振り返った。

 

初優勝を決めた髙橋/マルキ 組

男子3位には庄司憲右(愛媛県競技力向上対策本部)/倉坂正人(三菱オートリース)、清水啓輔(N&N corporation /中部土木)/黒川寛輝ディラン(SHINAGAWA CITY)の2組が入った。

 

トリッキーかつ、巧みなプレーを発揮する土屋/長谷川 組

 

「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021」第6戦の松山大会は、10月2日(土)、3日(日)、愛媛県松山市の風早長浜海岸で開催の予定だ。