石井/村上組、準々決勝へ進出。「FIVBワールドツアー東京大会」4日目。

石井/村上組、準々決勝へ進出。
「FIVBワールドツアー東京大会」4日目。

「FIVBワールドツアー東京大会」第4日目が7月28日(土)、THE ODAIBA内ビーチバレーボール特設コート(東京都江東区青海臨時駐車場P区画)で開催された。いよいよ終盤を向かえた4日目は男女決勝トーナメント2回戦、準々決勝、準決勝が行われ、日本からは女子4チームが出場した。台風12号の接近により悪天候のため、開催中止も懸念されたが、朝10時から当初の予定どおり、開催された。

3年ぶりに開催されたファン待望のワールドツアー。夢のような時間も残すは2日となった。
日本勢の男子は、決勝トーナメント1回戦で全滅。女子は、石井美樹(湘南ベルマーレ)/村上めぐみ(オーイング)組、二見梓(東レエンジニアリング)/長谷川暁子(NTTコムウェア)組、永田唯(スポーツクラブNAS)/熊田美愛(リソースフォレスト)組が決勝トーナメント2回戦へ進出してきた。


村上の攻撃、フィンランドのディフェンス

鈴木/村上組は、今シーズン、世界ランキングを上げているフィンランドのLehtonen/Niina Ahtiainen組と対戦した。自分たちよりも体格が上回るフィンランドに対して、速いテンポのコンビバレーを展開。鈴木/村上組はフルセットに持ち込む一進一退の攻防戦を繰り広げたが、1(19-21,21-17,11-15)2と敗れた。

試合後、鈴木は「少しずつ自分たちのバレーが研究されてきたな、と感じる。それでも、テンポを速くすることで相手がイライラしているのがわかるので、対応されても変化をつけていきたい。格上の相手にフルセットまで戦える力があることがわかって、それは次へプラスになると思う」と前を向いた。

前週に中国で開催されたハイヤン大会(3star)で準優勝に輝いたドイツのTeresa Mersmann /XCinja Tillmann組と対戦したのは、二見/長谷川組。試合序盤から持ち前の攻撃力が影をひそめ、二見の強打がことごとく封じ込められてしまう。「フェイクしてボールが上がっても、そこから攻撃が決まらなかった。体勢がよくないところからいかに準備して決められるか、という課題が残った」と二見。突破口を見い出せず、0( 14-21,18-21)2とストレート負けを喫した。


9位タイに終わった二見/長谷川組

ベスト16チームの中でも世界ランキング(13位)が高い中国と対戦する予定だった永田/熊田組だったが、中国がケガで棄権。永田/熊田組は不戦勝となり、決勝トーナメント2回戦ではフィンランドのAnniina ParkkinenFIN/Taru Lahti-Liukkone組と対戦した。
第1セットは接戦を繰り広げたが、「1セット目、こちらの流れでゲームを運んでいたけど、途中からコンビが合わなくなってきたり、相手にこちらの攻撃に対応されたりして流れが変わってしまった」と永田。熊田も「相手に対応された時に、どうやって新しい組み立てをしていくのか、考えないといけない」と振り返るように、第2セットはなす術がなくゲームが進んでいき、0(18-21,11-21 )2で敗戦。永田/熊田組は、前回のハイヤン大会9位タイを上回るチーム最高成績となる5位タイで終えた。


5位タイに終わった永田/熊田組

二見/長谷川組、鈴木/村上組が敗れていく中で、唯一決勝トーナメント2回戦で白星をあげたのは、石井/村上組だった。
本戦プール戦で二見/長谷川組が敗れたフランスと対戦。最大の武器であるサーブで果敢に攻め、次々にブレイクを成功させて流れを引き寄せていく。「第2セットに追いつかれた場面もあったが、気持ちが焦ったところもあったが、そこを2人で話し合って切り抜けることができたのが勝因」と村上。パワープレーが得意なフランスを封じ込め、2(21 14,21-16)0とストレート勝利を収めた。

28日、男子準決勝が終わった段階で、大会運営本部は悪天候のため、女子準々決勝3試合を29日最終日へ延期することを決めた。

石井/村上組は29日(日)、朝8時30分からメインコートで、鈴木/村上組が敗れたフィンランドと対戦する。