ビーチバレー高校チャンピオンが春の高校バレーで躍動。

ビーチバレー高校チャンピオンが
春の高校バレーで躍動。

47都道府県から男女各52チームが集結した「ジャパンネット杯 春の高校バレー 第72回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(以下・春の高校バレー)が1月5日(日)から7日(火)、11日(土)、12日(日)、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで開催された。

優勝は男子の東山高(京都)が6年ぶり12回目の出場で初優勝。女子は20年連続35回目の出場を果たした東九州龍谷高が7回目の優勝に輝いた。

今大会には、2019年のビーチバレーボールシーズンに開催された「マドンナカップ」「ジュニア選手権」「いきいき茨城ゆめ国体・ビーチバレーボール競技」に出場していた選手たちの活躍も目立った。


セッターとして丁寧なトスを供給していた菊地

「マドンナカップ」と「いきいき茨城ゆめ国体」で2冠を達成し、高校女子ビーチバレーボールの女王として君臨していた共栄学園高(東京)の衣笠乃愛と菊地真結。ともにレギュラーとして躍動し3位に輝いた。


オールラウンドの技術が光った衣笠

男子の「いきいき茨城ゆめ国体」で優勝した西原高(沖縄)の池城浩太朗と仲村英治は、エース対角を組んで出場。準々決勝進出を果たし、1994年以来のベスト4入りを狙った。結果は清風高に敗れたが、堂々のベスト8入りを果たした。


旋風を巻き起こした西原高。池城は主将を務めた

大分で県内初(ジュニア選手権で過去出場なし)のビーチバレーボール代表選手として国体に出場した大分南高(大分)の森田元希。チームではリベロを務め、今大会では1回戦の早稲田実業高(東京)と戦い、フルセットの末勝利。大金星をあげ、2回戦へ駒を進める活躍を見せていた。


大分南高のリベロ・森田

国体の正式競技化は、高校バレー界に変化を起こしている。その他でも、男子の相馬高(福島)、山形南高(山形)、鳥取中央育英高(鳥取)、大塚高(大阪)、女子の横浜隼人高(神奈川)、米子西高(鳥取)など、ビーチバレーボールの全国大会出場経験のある選手が存在し、例年以上にその数は多かった。

春の高校バレーに出場するような強豪校が、ビーチバレーボール代表として全国大会に出てくる機会は、今後増えていくかもしれない。