ターニングポイントの鍵を握る「FIVBワールドツアー」。2020シーズン、日程発表。

ターニングポイントの鍵を握る「FIVBワールドツアー」。
2020シーズン、日程発表。

国際バレーボール連盟(以下・FIVB)は10月18日(金)、2020シーズンの「FIVBワールドツアー」の大会日程を発表した。この「ワールドツアー」で獲得する順位およびポイントは、2020年東京オリンピックの予選レースに大きくかかわってくる重要な大会。東京オリンピックを目前に控え、日本勢はもちろん世界各国、血眼となって上位進出を目指す。

日本勢にとって1つのターニングポイントとなるのは、先日発表された「東京オリンピック2020代表チーム決定戦」(5月23-24日)。その大会に出場できる男女チームは、「FIVB開催国枠ランキング」(※1)のポイントの和(4月23日時点)を足した男女上位6チームとなる。

そのポイント獲得期限が4月23日であることから、2020シーズン年始めに開催される獲得ポイントの高い3-star、4-star大会はし烈な争いを極めるだろう。2月に予定されているイランやオーストラリア、3月のカタール、メキシコ、さらにアジアでシーズン初の4-star大会となるシンガポール大会など各大会の成績により、ランキングがアップダウン。そこに注目が集まることになるだろう。

ただし、オリンピック予選レースはここで終わらない。この「東京オリンピック2020代表チーム決定戦」で優勝し権利を得たとしても、開催国枠チームとして出場を確定させるには、FIVBが定める開催国枠の条件である「FIVB開催国枠ランキング」12位以内に入らないといけない。仮に優勝したチームの選手のうち1人でもランク外であれば、その権利は失効となる。
いずれにせよ、目の前にある「ワールドツアー」に向け、少しでも多くポイントを獲得することは必須となる。

また、「東京オリンピック2020代表チーム決定戦」で開催国枠をつかめなかった選手たちは、「オリンピックランキング」(※2)において上位15ヵ国(および地域)に入れば、出場枠の2枠目を獲得することができる(※3)。

このことから「ワールドツアー」の成績は、オリンピック出場を目指すチームにとって命運を分けることになる。優勝すれば5-starで600ポイント、4-starで400ポイント、3-starで300ポイントを獲得。ポイントが大きい大会で優位に立てば、ランキング一発逆転も可能。オリンピック予選レースとなる「ワールドツアー」から目が離せない。

※1 2018/6/1から2020/6/28の間に開催されるFIVB、AVC主催大会とFIVB承認大会[国内ツアー(日本の場合はマイナビジャパンツアー)]で累積されたランキングポイント
※2 2018/9/1から2020/6/14の期間において、世界選手権、 ワールドツアー(1-star~5-star)、大陸選手権(アジアの場合はアジア選手権)、大陸ツアーファイナル(アジアでは該当大会なし)で最もよい成績の12大会の合計ポイント
※3 「オリンピックランキング」(6月14日期限)において、「代表決定戦」で優勝したチームがオリンピックランキングで出場権を獲得した場合は、2位のチームが2枠目の出場内定チームとなる。

◎日程はあくまでも予定です。変更になる場合がございます。ご注意ください。