長谷川/髙橋組、石井/村上組が優勝。「マイナビ ジャパンツアー第7戦名古屋大会」最終日。

長谷川/髙橋組、石井/村上組が優勝。
「マイナビ ジャパンツアー第7戦名古屋大会」最終日。

「マイナビ ジャパンビーチバレーボールツアー2019 第7戦名古屋大会」最終日が9月29日(日)、愛知県名古屋市中区・tonarinoで開催された名古屋城のお膝元と言える名城公園駅のすぐの目の前、岐阜県長良川の砂を運び作られた特設コートが戦いの舞台となった。

女子はシーズン前半、ワールドツアーに転戦していたチームが参戦。ランキング上位チームが一挙そろう中、決勝に残ったのは、ランキングトップの石井美樹(荒井商事/湘南ベルマーレ)/村上めぐみ(オーイング)組と、前回大会で優勝した二見梓(東レエンジニアリング)/長谷川暁子(NTTコムウェア)組だった。


サーブが好調だった石井

第1セット、立ち上がりは二見/長谷川組が村上のラインショットを拾い、持ち前の強打を放ち3-1とリードを奪う。しかし、序盤後手にまわってもまったく動じない村上/石井組。ネットイン、あるいはネットすれすれの軌道の低いスピードサーブで、二見/長谷川組の攻撃体勢を崩すと13-9と逆転。第1セット終盤には、「この会場はボールのスピードが遅いとストンと落ちる傾向にあった。決勝だけスイングの仕方を変えてみたら手ごたえがあった」という村上のサーブがコートに突き刺さり、21-13と先取した。

第2セットも石井/村上組の独壇場。「攻撃的に攻めることを常に意識している」という二見がフルスイングの強打を放つも、得点につながらない。11-5と得点を一気に引き離した石井/村上組は21-12と第2セットも奪い、ストレートで勝利した。


2勝目をあげファイナル進出を決めた石井/村上組

優勝チームコメント
石井美樹
「久しぶりの国内ツアーだったので、すごく緊張した。相手は私たちにないものを持っているので油断するとやられてしまうので、勝てて安心している。サーブとブロックが今回よかった。ファイナルでしっかり優勝して来季につなげていきたい」

村上めぐみ
「今回の会場は砂が固かった分、相手は高さがあって攻撃力があった。次のファイナル大会は砂も変わってくるので、そういったところでいろんなプレーに変わっていく。そんな中、優勝目指してがんばりたい」

男子は、前回大会と同じ顔合わせ、石島雄介(トヨタ自動車)/白鳥勝浩(トヨタ自動車)組、長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)/髙橋巧(ANAセールス)組の対戦となった。


白鳥vs長谷川のネット際の攻防

第1セット序盤は、長谷川/髙橋組がサーブを白鳥に集める。コースをついた鋭いサーブは効果的に石島/白鳥組のコートに入り、白鳥のスパイクミス、サーブレシーブミスを誘うと8-2と長谷川/髙橋組がリードを奪う展開に。最後までこの流れは変わらず、21-11と長谷川/髙橋組が第1セットを先取した。

第2セットも、長谷川/髙橋組のサーブの威力は止まらない。第1セット同様、サーブレシーブが崩れた石島/白鳥組は、トスで立て直すことができなかった。攻撃に精細を欠いたところを長谷川/髙橋組は逃さず、17-7とリードを保ち、連続ブレイクを決めていく。終盤、ブロッカーへスイッチした白鳥のブロックにつかまり、得点を献上する場面も見られたが、第2セットも21-15と貫禄の強さを見せた長谷川/髙橋組。これまで無敗の王者(4勝)として君臨していた石島/白鳥組に土をつけ、マイナビジャパンツアー初優勝を飾った。

優勝チームコメント
長谷川徳海
「プロのデビュー戦が新舞子大会だった。初めて名古屋で優勝できてうれしい。相手はゲームを作るのがうまい。最後のほうは勝ち急いでブロックで強打を止められたので、それは今後の課題」

髙橋巧
「サーブがいつもより決まっていたと自分でも思う。応援がすごかったので心強かったし、それに応えたかった。世界でも勝てるように、もっとレベルアップしていかなければいけない」


喜びを爆発させた髙橋/長谷川組

いよいよ次戦は、「ファイナルグランフロント大阪大会」。また、ファイナルではツアー年間上位2チームが大会終了後に決まり、マイナビワールドチャレンジ賞が授与される。この賞は、日本選手が国内ツアーから世界へ羽ばたくために、ツアー冠協賛の株式会社マイナビからワールドツアーの遠征支援がされるものだ。栄誉ある賞をどのチームがつかむのか、注目である。