歓声で沸いた名城公園・tonarino。「マイナビ ジャパンツアー第7戦名古屋大会」第1日目。

歓声で沸いた名城公園・tonarino。
「マイナビ ジャパンツアー第7戦名古屋大会」第1日目。

「マイナビ ジャパンビーチバレーボールツアー2019 第7戦名古屋大会」第1日目が9月28日(土)、愛知県名古屋市中区・tonarinoで開催された。愛知でのトップツアーは、2006年から2010年まで知多市新舞子マリンパーク、2011、2012年は名古屋の中心街である久屋大通で開催されてきた。

それ以降、トップツアーでは愛知での開催はなく「ずっと大きな大会が地元で開催されるのを待っていた」と岡崎市出身の清水啓輔(ひまわり福祉会)。7年の月日を経て、名古屋城のお膝元と言える名城公園駅からすぐという好アクセスの立地で開催されることになった。


長谷川と橋本のネット際の攻防

また7戦目にして女子は、シーズン前半、ワールドツアーに転戦していたチームが参戦。ランキング上位チームがそろった。午前中から500人以上の観客がtonarinoを訪れ、賑わいを見せた。

観客が大いにヒートアップしたのは、地元・愛知勢の試合。石島雄介(トヨタ自動車)/白鳥勝浩(トヨタ自動車)組対和田信二(フリー)・吉田英樹(MAGS)組の試合を皮切りに、女子の溝江明香(トヨタ自動車)/橋本涼加(トヨタ自動車)組対長谷川暁子(NTTコムウェア)/二見梓(東レエンジニアリング)組の試合では、およそ1,200人が観戦。応援のボルテージは最高潮に達した。

第1セットは、大応援団の声援を味方につけた溝江/橋本組が、序盤から空中戦を制す。「今シーズン、一番状態がよかった」と溝江が振り返るように、橋本が次々の二見の攻撃をシャットアウトし、主導権を握る。ビーチバレージャパンレディース、前回大会の都城大会を制した二見/長谷川組のお株を奪うアグレッシブなプレーで、第1セットを21-19と制した。

第2セットは、それまで意気消沈していた二見/長谷川組のサーブが溝江/橋本組を襲う。「大事なところで我慢ができず、迷いが生じた」と橋本。少しずつ橋本の攻撃ミスが目立ち始め、第2セットに流れをつかんだのは、二見/長谷川組。21-18と奪い返した二見/長谷川組は、第3セットも好調。6-1と大量リードを奪うと、そのまま溝江/橋本組を振り切り、15-8と決着をつけた。


試合後、悔しさをにじませた溝江

溝江は「たくさん応援の声も届いていたし、チームの状態もよかったので大事なところで取り切れず、負けてしまいすごく悔しい」と、唇を噛んだ。

明日29日(日)の結果で、10月12日、13日、大阪市北区グランフロント大阪大会うめきた広場で開催される「ファイナル グランフロント大阪大会」の出場チームが決定。朝9時から女子決勝が行われる(男女準決勝 組み合わせ)。