ビッグゲームが続く夏!2018シーズン、ついに開幕。

ビッグゲームが続く夏!
2018シーズン、ついに開幕。

太陽光線の強さを感じるようになると、ビーチバレーボールシーズンの幕が上がる。

今年は、リオデジャネイロオリンピックから2年、東京オリンピックまで2年。

オリンピック中間年はオリンピックランキング(出場権のポイントランキング)のカウントもスタートし、各チーム、4年に一度のビッグゲームに向かい、助走を始める重要なシーズンである。

ツアー初開催地となる沖縄と愛媛の陣

国内の「ジャパンビーチバレーボールツアー2018」は4月14、15日の第1戦沖縄大会(沖縄県西原町・西原きらきらビーチ)で開幕。今シーズンは全9戦が組まれ、9月にはツアーポイント上位チームだけが出場できるツアーファイナル・グランフロント大阪大会(9月22、23日、大阪市北区)が行われる。

第1戦の沖縄大会だが、1994年から始まった国内トップツアーで沖縄へ上陸するのは初めてのこと。ビーチのメッカ、沖縄の白い砂と青い海での開幕戦は注目を集めそうだ。

また、第8戦愛媛大会(愛媛県松山市)では、これまで開催してきた伊予市から松山市へと、戦いの舞台が変わる。国の重要文化財である松山城もそびえ立つ松山市の中心部で開催される予定。東京、大阪以外、地方の中心都市で開催されるのは史上初。今シーズンのツアーハイライトになるだろう。

今季は多くのチームがペアを替えている。男子の注目チームは西村晃一・越川優組。ベテランの西村がパートナーに選んだのは、インドアの元日本代表でビーチ転向2年目の越川だ。バレーボールの技術力が高い越川の能力を、西村の経験でどこまで引き出せるか。

同じくインドアから転向組のビッグネーム、石島雄介と高橋巧のチームからも目が離せない。さらに2度のオリンピック出場経験を持つ白鳥勝浩と上場雄也のチームの実力も侮れず、男子は混戦になることが予想される。

ベテラン西村と若手高橋が火花を散らす
ベテラン西村と若手高橋が火花を散らす

女子のチャンピオン争いの中心は村上めぐみ・石井美樹組。昨シーズンのツアーチャンピオンペアは、ワールドツアーでも常に成績を残しており、日本のトップランカーとして走り続けている。

その女王を追いかけるのは、イタリアで合宿を続けてきた二見梓・長谷川暁子組と、ブラジル人コーチのトレーニングで力をつけている溝江明香・橋本涼加組。どのチームが女王を止められるか、注目したい。

ビッグゲームが続く2018年の夏2年連続ファイナル王者の村上・石井組

ビッグゲームが続く2018年の夏

今シーズンは冒頭でも述べたように、ワールドツアーやアジアツアーの成績がオリンピックの出場権に大きくかかわる年。それに該当する「FIVBワールドツアー」が7月25〜29日、3年ぶりに日本で開催される。

お台場青梅地区(東京都江東区)にコートを設ける大会は、4Star(大会のグレードで5段階の2番目)として位置づけられ、欧州、北南米、アジアなど世界各国から強豪チームが参加することは必至。日本チームが彼らをどう迎え撃ち、ワールドツアーで存在感を示せるか、期待がかかる。

さらに8月にはインドネシアで、第18回アジア競技大会(8月18日〜9月2日、ジャカルタ/パレンバン)が行われる。

男女各2チームが日本代表として乗り込むが、前回の仁川アジア競技大会(2104年)では男女とも準々決勝敗退。アジア各国が軒並み力をつけている中、日本はバレーボール王国として巻き返しを図りたい。

2017シーズンファイナル大会
2017シーズンファイナル大会

また、来年から始まる東京五輪のアジア大陸予選(優勝国が出場権を獲得)に備える意味でも、代表チームにとっては今シーズンの最重要ゲームとなる。

今シーズンの最初の山となるアジア競技大会代表選考会を兼ねたJVAカップは、4月28、29日に大森東水辺スポーツ広場(東京都大田区)で行われる。

国内のトップチームすべてが揃い、トーナメント戦で代表の座を争う。多くのチームがこの大会に標準を合わせている上、一発勝負のため、番狂わせのゲームが起こる可能性もある。

トップの各チームは、FIVBワールドツアー東京大会、アジア競技大会とビッグゲームが、この夏には待ち構えている。今季はハイボルテージなビーチバレーボールシーズンになることは間違いない。