坂口/村上組、初優勝。石島/白鳥組が2勝。「マイナビジャパンツアー2019第3戦沖縄大会」最終日。

坂口/村上組、初優勝。石島/白鳥組が2勝。
「マイナビジャパンツアー2019第3戦沖縄大会」最終日。

「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2019第3戦沖縄大会」最終日が7月7日(日)、豊崎海浜公園美らSUNビーチ(沖縄県那覇市)で開催された。最終日は朝9時から第1試合がスタートしたが、荒天のため一時試合を中断した関係で準決勝から28点1セットマッチで行われた。

1セット1発勝負の短期決戦を制し、女子決勝戦へコマを進めてきたのは、坂口 佳穗(マイナビ/KBSC)/村上 礼華(ダイキアクシス)組と森岡麻衣(ANA)/辻岡りこ(ANAエアポートサービス)組だった。


初のツアー決勝進出を果たした辻村のブロック

ともにマイナビジャパンツアー初の決勝戦となった両チーム。準決勝で前回第2戦優勝の坂本実優/沢目繭(新興和製薬/湘南ベルマーレ)組を破った破壊力のあるスパイクを見せた辻村が、この試合でも物おじしない強打を見せつける。

しかし中盤以降、村上のスピードサーブがサイドライン際に突き刺さり、12-10と坂口/村上組が先行。ここから一気にリズムを引き寄せた坂口/村上組は「この試合は攻撃のミスが少なかったし、ずっと攻め続けることができた」

海から風が吹きつける中でも坂口の正確なセットに対して速いテンポで踏み込み、村上がコースを切って攻撃を決めていく。19-14と大きくリードを奪った坂口/村上組は、流れを明け渡すことなく28-20と決着をつけた。


女子決勝戦の攻防戦

■選手コメント
坂口佳穂
「チームとして1試合ごとに成長しているので、内容を濃くしてこのまま止まらずにいきたい。初めて年下のパートナーと組んだ。これまでは先輩の方々に引っ張ってもらってきたけれど、今シーズンからは教えてもらってきたことを礼華に伝えていき、お互いを活かして活かされていければと思っている」

村上礼華
「各自での優勝経験はあるが、このチームで優勝できたのはうれしい。他の日本のトップチームとやっていないのでわからないけれど、他のチームにも勝てるチーム力はあると思っている。決勝戦はサーブをひるまずに打てたことが勝因だと思う」


スピードのある攻撃、サーブを見せた村上

男子決勝に進出したのは、石島雄介(トヨタ自動車)/白鳥勝浩(トヨタ自動車)組と、西村晃一(東京ヴェルディWINDS)/柴田大助(東京ヴェルディWINDS)組。前回第2戦の王者に今シーズン初の決勝進出を決めた西村/柴田組が挑む格好となった。

試合序盤、ベテランレシーバーと新人ブロッカー同士がぶつかり合い、長いラリーで幕を開ける。しかし、石島のブロックを回避した西村のショットがラインを割るなど、3-0と石島/白鳥組がリードを奪う。その後もスムーズにボールをつなぎ、コンスタントに得点を奪っていく石島/白鳥組。10-3、13-3と西村/柴田組に付け入る隙を与えない。


男子決勝戦、ネット際の攻防

終盤、ともにベテラン同士の先のプレーを読み合う壮絶な駆け引きが展開され、それに呼応されるように柴田、石島もネット際で存在感を見せ、男子ならではの迫力あるラリーに会場も沸く。終盤において、13-24と粘りを見せた西村/柴田組だったが、序盤の点差を埋められず石島/白鳥組が28-14と勝利。
これで石島/白鳥組はマイナビジャパンツアー前半戦2勝。上半期のマイナビ賞獲得、ファイナル大会進出に向け前進した。


自身初の決勝進出を果たした柴田

■選手コメント
石島雄介
「世界選手権後、時差もありさらに天候や試合のスケジュールがあって調整が難しかったけれど、試合をやるごとによくなり勝てたのは大きいと思う。まだまだ課題はたくさんあるので、ひとつずつクリアして目の前の目標と向き合っていきたいと思う」

白鳥勝浩
「世界選手権があったので、なかなか練習できなかったので、最初は石島君に固さがあった。今大会のように悪天候だったり、試合日程が違う中でも勝てたことを自信につなげていきたい。チームが組んで日が浅いので、まだまだ強くなれると思う。2人で話し合っていきたい」


今シーズン2勝となった石島/白鳥組