石島/上場組、プール戦2敗目。「FIVB世界選手権」第2日目。

石島/上場組、プール戦2敗目。
「FIVB世界選手権」第2日目。

「FIVB世界選手権」第2日目が6月29日(土)、ドイツ・ハンブルグのアムローテンバウムスタジアムで行われた。プール戦2日目は日本の石島雄介(トヨタ自動車)/上場雄也(松戸レガロ)組の試合が午後14時から行われた。対戦相手は、前回の世界選手権ヴィエナ大会の準優勝チーム、現在ワールドツアーランキング16位、オーストリアのDoppler/Horst組だった。

長いラリーで幕を開けた第1セット。レシーバーの上場、ホーストがディグを成功させ、得点につなげていく。序盤は7-7と互角の戦いを繰り広げた石島/上場組だが、Doppler/Horst組のきわどい所を狙うスピードサーブが襲いかかる。かろうじてレセプションを行うが、ネットから離れた攻撃を強いられてしまい、練習不足のほころびが出始める。中盤から9-14と引き離され、12-21とオーストリアに第1セット先取された。


レセプションを崩された石島/上場組

第2セットもオーストリアはライン際、石島と上場の間ときわどい所を狙い、サーブで揺さぶりをかけてくる。しかし、石島が「昨日よりはいいプレーがあった」と振り返るように中盤では上場のサーブ、石島のブロックポイントが飛び出し、12-12と対等に渡り合う。だが、ここからがオーストリアの真骨頂。「圧倒的にサーブ力のレベルが違う」とレセプションを崩された石島/上場組は、サイドアウトを切ることができない。15-17から一気に畳みかけられた石島/上場組は17-21と第2セットも取られ、2敗目を喫した。


要所でサーブポイントを決めた上場

■選手コメント
石島雄介
「昨日よりはいい状態だったが、中盤からちょっとずつ連続失点が増えてもったいなかった。オーストリアは身長があまり大きくないが、さすがヨーロッパで長年トップにいるチームだと肌で感じた。基本的なスキルの差を感じた。足りないところを埋めていきたい」

上場雄也
「個のスキルのミスが多く、失点が多かった。そこがなければ、もっといい試合ができたと思う。サーブのレベル、パス、セット力の差が世界との差。とくにサーブは、サーブ力自体、戦術においても大きな差を感じた。チームとして合わす期間が長く、息を合わせてやれれば、もっと失点を減らせた」

写真/平野敬久