後藤/安達組、過去最高の17位タイ。「U21世界選手権」男子結果

後藤/安達組、過去最高の17位タイ。
「U21世界選手権」男子結果

2019年のアンダーカテゴリーの国際大会となる「U21世界選手権」が2019年6月18日(火)、タイのウドンターニーで開幕した。男子の後藤陸翔(新田高)/安達龍一(慶應義塾大) 組は17位タイで終了した。日本男子は2001年から過去17回開催されてきたアンダーカテゴリーの世界選手権において、2001年、2009年、2011年といずれも19位タイに終わっていたが(それ以外は出場権を得られず不出場)、今大会はプール戦を突破し決勝トーナメント進出という過去最高の成績を残した。

男子は19日からの本戦プール戦から出場。カザフスタンとアメリカに敗れたが、本戦プール戦最終試合となったニジェールに2-0で勝利し、決勝トーナメント1回戦へ駒を進めた。


試合をこなすたびにいい動きを見せていた後藤

満員のスタンド席に囲まれたセンターコートで始まった1回戦の相手は、地元のタイ。3月に開催されたU21アジア選手権の王者であり、難敵である。序盤からタイの正確なスピンサーブが日本を襲う。2-5とリードを奪われ、攻撃のリズムが崩れた安達のスパイクミスも響き、第1セットを11-21と先取された。

第2セット、中盤まではサイドアウトの応酬。日本は後藤の冷静なディグから攻撃が決まり、14-11と主導権を握る。しかし、第1セット同様、サーブ効果率が高まると立て続けにブレイクに成功したタイは、安達の高いブロックをしっかり見定め、切れ味のいい攻撃を決めていく。タイに同点に追いつかれ、劣勢の最中で攻撃ミスが痛手となった日本は第2セットも19-21と取られ、敗れた。

今大会の男子選出メンバーは、アジア選手権で5位タイにランクインした後藤と林聖瑠の組だった。しかし、林が大会前に病にかかり、ピンチヒッターとして安達を選出し、5日間の練習で今大会に挑んだ。


身長197cm、未来を嘱望される安達

男子の牛尾正和コーチは「急造チームだったが、2人ともに試合をこなすたびにできることが増えて、戦えるようになっていった。安達はまだまだ粗削りだが、スパイク力は間違いなく通用していた。後藤もバレー知能指数が高い。それぞれ武器を持っているので、今後は継続的に武器を磨いていけば勝機はあると思う。世界各国のジュニア世代のビーチバレーボール環境は整いつつあり、日本のジュニア世代でも積極的の海外の試合や合宿に取り組んでいきたい」と展望を語った。

慶應義塾大学でバレーボール部と平行に活動している安達は、「急きょだけど選んでもらったからには、全力をかける意気込みで臨んだ。しかし、自分の技術力が未熟でパス、トスが崩れて高さを活かせなかった。次は大学のビーチ関東選手権に出場するので、がんばりたい」と健闘を誓った。

現在、高校3年の後藤は、「ビーチを始めて半年で、少しずつ砂に慣れてきた。今大会は短期間でチームを作ったけれど、自分たちのよさが出た場面もあったのでいい感触を得ることができた。これからインターハイ予選があるのでインドアをがんばり、今後はビーチの国内大会にも出てみたい」と、意気込みを語った。

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