2020東京へのプロモーション。「JBV品川オープン2019」、高橋/長谷川組、二見/長谷川組が優勝。

2020東京へのプロモーション。
「JBV品川オープン2019」、
高橋/長谷川組、二見/長谷川組が優勝。

国内トップチームのシーズン開幕戦となる「JBV品川オープン2019」が5月4日(土)、5日(日)、大森東水辺スポーツ広場ビーチバレー場(第1日目)、JR大井町駅西口前中央通り特設コート(最終日)にて開催された。

1回戦、準決勝を勝ち抜いてきたのは、高橋巧(ANAセールス)/長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)組、村上斉(ADI.G)/土屋宝士(フリー)組、二見梓(東レエンジニアリング)/長谷川暁子(NTTコムウェア)組。

女子準決勝のもう1試合は、雷の影響で翌日に順延となり、5日朝10時から鈴木千代(クロス・ヘッド)/坂口由里香(オーイング)組対坂本実優(フリー)/沢目繭(新興和製薬/湘南ベルマーレ)組が対戦。鈴木/坂口組が2-0で勝利し決勝進出を決めた。


男子優勝の高橋/長谷川組

特設コートの周りに続々と人だかりができ、幕が上がった男女決勝戦。日本代表として海外を転戦している高橋/長谷川組が序盤、ネットの幅を使ったコンビネーション攻撃を展開し、12-9と流れを掴み始める。その後、コンビミスもあったが、長谷川のブロックポイントも飛び出し、土屋/村上組を引き離した高橋/長谷川組が第1セットを21-14と先取した。

第2セットはお返しとばかり、村上のブロックが序盤からさく裂。今シーズンからレシーバーに専念しコートで存在感が光る土屋が相手のショットに対応し、中盤まで互角の攻防戦が繰り広げられる。


安定したディグを見せた土屋

しかし、後半に入ると長谷川のスピンサーブが村上/土屋組のコートコーナーに突き刺さる。サーブで流れを引き寄せた高橋/長谷川組が、第2セット21-19とストレートで優勝を決めた。

国内シーズン初戦を飾った高橋は、「今回、優勝はしたけれど、まだまだチームは成長段階。海外での戦いで刺激を受けていろいろトライしている。コンビネーションもそのひとつで2週間前くらいから取り組み始めた。もっと質を上げていきたい」と課題をあげた。

女子決勝戦も、大勢の観客の視線を引き付けるほどの熱戦となった。試合序盤は、鈴木/坂口組がコートの奥を狙ったディープショット、ネット際のカットショット、二見/長谷川組の強烈な強打の相反する攻撃が繰り出され、一進一退の攻防戦となる。


ネット際で高さを見せた二見とショットを仕掛ける坂口

しかし、中盤から二見/長谷川組のサーブが鈴木/坂口組を襲う。「多少、ブロックを意識してしまい、無視できなかった」と坂口。二見/長谷川組は、長谷川がディグから強烈な強打を叩きこみ、17-14と点差を広げる。流れが変わることなく、第1セット21-19と二見/長谷川組が先取した。

第2セットは鈴木/坂口組のサーブがポイントで冴え渡り、一度は二見/長谷川組にリードを奪われたものの、終盤18-18で同点に追いつく。ここで攻撃のミスが目立った二見だったが、「今回はディフェンスの組み立てをしっかり考えてやることがテーマだった。拮抗した場面でも点数がとれたことは収穫だった」。パスが乱れた場面でもしっかり強打を叩き込み踏ん張った二見/長谷川組が19点目をもぎ取るとそのまま、逃げ切り21-18と決着をつけた。


攻守ともに活躍を見せた長谷川

二見/長谷川組は2シーズンに渡ってコーチングを受けていたイタリア人のコーチングスタッフとの契約を終え、2019年3月から元日本代表男子チーム監督の平野将弘氏の指導のもと、スタートした。
「コーチが変わったことで、パス、トスなどひとつひとつ丁寧に一から作り直している段階。まだまだ時間がかかると思っていたが、今大会は結果が出てよかった」と安堵の表情を浮かべた。

オーストラリア産の白い砂を109トン、大井前駅前中央通りに運び、開催された今大会。第1日目と合わせた観客動員数はおよそ10,000人にのぼった。最終日のオープニングセレモニーやトークショー、表彰式などでも2020年品川区でビーチバレーボール競技が行われることがPRされ、プロモーションイベントとしての役目を果たした。


表彰式での男女入賞チーム