雹が降ってきて試合が中断&延期になるハプニングも!マイナビジャパンツアー第9戦松山大会1日目

雹が降ってきて試合が中断&延期になるハプニングも!マイナビジャパンツアー第9戦松山大会1日目

瀬戸内海西部の斎灘(いつきなだ)に面する風早長浜海岸で始まったマイナビジャパンツアー第9戦松山大会の1日目。男女の予選各4試合が行われた午前中は、強い風が海側から陸側、陸側から海側へと風向きを変えて吹いていたものの晴天に恵まれたが、本戦がスタートした午後は雨や雹が激しく降り、雷も鳴るという天候に。本来は男女の1回戦各2試合(女子2試合→男子2試合の順番)が行われる予定だったが、悪天候で試合が中断した時間が長かったこともあり男子1回戦2試合が明日へと延長になった。

 雹が降ってきたため約40分試合が中断された

本日行われた女子1回戦の1試合目は、柴麻美(株式会社帝国データバンク)/丸山紗季(地元法人マーチオークシー)組×坂本実優(株式会社キュービック・スポット)/沢目繭(ミライラボバイオサイエンス株式会社)組が対戦。両チームが激突するのは今季4度目で、第2戦平塚大会と第8戦グランフロント大阪大会では坂本/沢目組が、第6戦都城大会では柴/丸山組が勝利している。

 今季4度目の対戦となった柴/丸山組×坂本/沢目組(左が柴/丸山組)

試合はボールが風に流される難しいコンディションで行われたが、「強い風が吹いている中、自分たちもこんなにパスが返るとは思っていなかったのでビックリです」と試合後に振り返ったのは坂本/沢目組。沢目が「予選をやっていたので風への慣れがあり、予選でダメだったところを1回戦で調整できたのがよかったと思います」と言うように、本戦ストレートインの柴/丸山組に比べ状況を経験したというメリットはあったが、特にプレーの中で精度が高かったのがパスだった。「1本目がどこかにいくとそれをトスで上げるのが大変ですし、そのトスを処理するのも大変なので1本目だけに集中しました」(坂本)と、強い風が吹く中でも丁寧にAパスを返したことで着実に加点し21‐12、21‐13で勝利。「シーズン中、ずっと野口コーチと取り組み続けてきた成果が出ました」(沢目)と笑顔がこぼれていた。

 パス精度の高さで試合を支配した坂本/沢目組(左が坂本)

続く2試合目のカードは、村上めぐみ(株式会社立飛ホールディングス)/辻村りこ(ANAエアポートサービス株式会社)組×伊藤桜(産業能率大)/坂口由里香(トーヨーメタル株式会社)組。この対戦がユニークだったのは、両チームとも今季のマイナビジャパンツアーでは初めてペアを組んだこと。これまで、村上は藤井桜子(株式会社立飛ホールディングス)と、辻村は本村嘉菜(アイビークリーン株式会社)と、伊藤は野口彩陽(産業能率大)と、坂口は長谷川暁子(NTTコムウェア株式会社)とペアを組んでいたが、4人ともにペアを変えての対戦となった。

 ペアを変えたチーム同士の戦いとなった村上/辻村組×伊藤/坂口組

ゲームは第1セットを伊藤/坂口組が23‐21で先取するも、第2セットを村上/辻村組が21‐19で奪い返し、勝負は第3セットへ。その最終セット、11‐8とリードしたのは村上/辻村組だったが、伊藤のブロックで流れを掴んだ伊藤/坂口組が13‐13と追い付くと、続くプレーで坂口が強烈なスパイクを打ち込み14‐13と伊藤/坂口組がマッチポイントを握る。その後、村上/辻村組が追い付く(14‐14)→伊藤/坂口組が2度目のマッチポイントを握る(15‐14)→村上/辻村組が再び追い付くという流れで15‐15となったところで、雷が鳴り雹も降ってきたため試合は中断。ドキドキの展開が急にストップすることになり、両チームにともにいかに集中力を切らさないかが大切だったが、約40分後に再開された試合の流れを掴んだのは村上/辻村組。辻村のブロックを越すショットでこの試合初めてのマッチポイントを握ると、最後は村上が強烈なアタックを打ち込み勝負あり。17‐15で振り切って接戦をものにした。

 初ペア同士の大接戦を制したのは村上/辻村組(手前が村上)

このマイナビジャパンツアー第9戦松山大会の開幕前日には、川合庶BV本部長、安川孝司愛媛県BV連盟会長、佐伯美香日本ビーチ文化振興協会代表理事(地元愛媛のBVオリンピアン)のほか、村上礼華(松山東雲女子大学に通っていた)、庄司憲右(かつて愛媛県競技力向上対策本部に所属)といった愛媛に所縁のある選手が松山市役所を訪れ、松本善雄参与を表敬訪問。松本参与からのコートの大きさ、砂やボールなどビーチバレーに関する質問に対し選手が回答するなど和やかな雰囲気に。最後に選手2名ともが愛媛で優勝できるように誓い、選手のサイン入りボールを記念に贈呈した。

 松山市役所を訪れ松本参与を表敬訪問した

明日は、朝8時から試合がスタート。まずコート2面を使って本日行われるはずだった男子1回戦2試合を同時進行で行った後、本来のスケジュール通りにメインコートで女子1回戦2試合→男子1回戦2試合→女子準決勝2試合→男子準決勝2試合が行われる。