東京が初の栄冠をつかむ。 「第22回全日本ビーチバレーボールジュニア男子選手権大会」

東京が初の栄冠をつかむ。 「第22回全日本ビーチバレーボールジュニア男子選手権大会」

「第22回全日本ビーチバレーボールジュニア男子選手権大会」が8月4日(金)から6日(日)、大阪府阪南市・箱作海水浴場ぴちぴちビーチにて行われた。台風6号の影響で沖縄代表チームが欠場となり、全国46の都道府県から代表47チームが出場。試合方式は、4日の予選グループ戦を28点先取の1セットマッチ、決勝トーナメント(5、6日)を1セット15点の3セットマッチで行われた。

 最終日の決勝まで勝ち上がったのは、東京の高橋大地(駿台学園高)/稲垣喜一(ID学園高)組、京都の吉田海斗/草開幹(ともに洛南高)組だ。

 東京はU21日本代表としてアジア選手権に出場したブロッカーの稲垣とインドアバレーの名門・駿台学園高の高橋が、抜群の攻守を展開し決勝トーナメント15点制という流れが大きくゲームを左右する中でも接戦をものにし、準決勝で岡山を退け決勝進出を決めた。

京都は、今年と来年に国体が開催される九州のチャンピオン・鹿児島を振り切り、堂々の決勝進出を決めた。

安定した強さを見せた岡山

今年の国体開催地である鹿児島

 

 第1セットは、両チーム持ち前のテクニックがぶつかり合った。東京のパワフルなジャンプサーブ、強打に対し、京都も堅実な守備を繰り広げ、簡単にボールを落とさない。
 決勝にふさわしい好ラリーが繰り広げられるが、次第に東京の稲垣が空中戦を制していく。高橋も「今大会では課題だったスイングを克服し、しっかり打ち切れた」と振り返ったように東京は、京都のディフェンス網を突破し、試合中盤からみるみると点差を広げていった。

 今大会、京都は2年(吉田)1年(草開)というビーチ経験の浅いペアながらも、ミスの少ないバレーで勝ち上がってきた京都だが、決勝では初めて劣勢に追い込まれた。

1・2年生コンビの京都

「大きい選手を狙って崩して自分たちが拾って攻める作戦を考えていたが、決勝はぜんぜん崩れなかった。そこが難しかった」と吉田。要所では、持ち前の判断力を活かし得点していったものの、点差は埋まらず第1セットは、東京が15-13と先取した。

高さのある攻防が見られた決勝戦

 

 第2セットも序盤は一進一退の熱い攻防戦が繰り広げられる。しかし、東京は高橋が積極的にツーアタックを仕掛け、決められた京都は反撃のリズムをつかめない。一方、勢いを増していく東京。ブロック時に果敢に手を前に出していった稲垣は、「今回はびびらずにプレーすることを念頭に置いていた。ミスをしても切り替えられていいカタチでできた」。粘る京都を15-10で振り切るとストレートで優勝を決めた。

ブロックする稲垣

東京はジュニア選手権初優勝。「昨年は埼玉に負けたので、今年はリベンジを果たせた」という高橋と、初の全国大会に出場した稲垣が、その栄冠をもたらした。

攻守に見せ場をつくる高橋

 有望選手には、東京の高橋、稲垣、京都の吉田と草開、鹿児島の宮田修平(鹿屋高)、岡山の岩下瑠壱(玉野光南高)、和歌山の脊古宗昌(和歌山北高)、愛媛の高内雄心(松山商業高)の8名が選ばれた

優勝の東京都代表 左から稲垣/高橋

 

準優勝の京都府代表 左から草開/吉田

 

3位の岡山県代表 左から片山/岩下

 

3位の鹿児島県代表 左から宮田/濱本