し烈なベスト4争い。「ジャパンツアー第9戦都城大会 霧島酒造オープン」2日目。

し烈なベスト4争い。
「ジャパンツアー第9戦都城大会 霧島酒造オープン」2日目。

レギュラーシーズンの最終戦となる「ジャパンビーチバレーボールツアー2018第9戦都城大会 第19回霧島酒オープン」第2日目が9月16日(日)、宮崎県都城市霧島酒造ファクトリーガーデン特設コートで開催された。プール戦上位2チームが決勝トーナメントの準々決勝に進出し、男女ベスト4が決定した。

女子ベスト4進出を決めたのは、第1シードの西堀健実(トヨタ自動車)/草野歩(パソナ)組、溝江明香(トヨタ自動車)/橋本涼加(トヨタ自動車)組、永田唯(スポーツクラブNAS)/熊田美愛(リソースフォレスト)組、幅口絵里香(オーイング)/坂口由里香(オーイング)組だ。

準々決勝で第4戦女王の鈴木千代(クロスヘッド)/村上礼華(松山東雲女子大)組にストレートで勝利。都城のすぐ隣に位置する鹿児島県出身の永田は、2015年の優勝(パートナーは長谷川暁子)以来、地元九州での大会で3年ぶりに最終日へ駒を進めた。ペア結成3年目となる熊田とも初の準決勝を迎えることになる。


3年ぶりに最終日へ駒を進めた鹿児島出身の永田

「いつも友達にきてもらっても最終日まで残ることができず悔しかった。自分たちの課題は、慣れすぎてプレーが雑になってしまうこと。今日のゲームは、私が苦しい時に美愛がふんばってくれた。久しぶりに最終日に残れてうれしい。霧島酒造さんの大きいボトル(商売繁盛ボトル)を持って帰りたい」と、明日の準決勝へ意気込みを語った。

もうひとつ注目の戦いは、地元の大会で初優勝を目指す坂口佳穂(マイナビ/KBSC)/鈴木悠佳子(湘南ベルマーレ)組と、シーズン終盤になって存在感を発揮してきた幅口/坂口組の対戦。
第1セットは坂口のサーブで逆転に成功し先取するが試合後、「相手がリズムに乗っている時間が多かった。自分たちよりもパス、セットを丁寧に送り出していた」と坂口と鈴木。第2セット、第3セットともに大きなミスすることもなく、安定したプレーで得点を重ねていった幅口/坂口組が、フルセットゲームを2-1(16-21,21-17,15-11)で制した。


地元での大会、初の準決勝進出にならなかった坂口(佳)

最終戦でツアー初の最終日への切符をつかんだ幅口/坂口組。深い砂の上で体力が奪われながらも、第2セットから通常よりも攻撃の助走の距離を短くし、鈴木/坂口組の苦手な速いテンポの攻撃に切り替え、少しずつ流れを引き寄せていった。

坂口は、昨季じん帯断裂の大ケガを負いリハビリを乗り越え、今シーズンは完全復活を目指してきた。「終盤にきて勝ちを意識せずに目の前のことに集中してプレーできている」と坂口。パートナーの幅口も「勝負所でのミスがなくなった。頼もしい」と太鼓判を押した。


安定したプレーが際立った坂口(由)

男子のベスト4は前回大会優勝の石島雄介(トヨタ自動車)/高橋巧(ANAセールス)組、清水啓輔(ひまわり福祉会)/長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)組、畑辺純希(ウィンコーポレーション)/西村晃一(東京ヴェルディWINDS)組、白鳥勝浩(トヨタ自動車)/Thomas Hartles組の4チーム。

前回の松山大会に続いて連続出場となった白鳥/ Hartles組は初のベスト4入り。前回は大会前日にHartlesがニュージーランドから来日、コンディションの悪い状態で5位タイに終わったが、今大会は第6戦小浜大会で優勝した庄司憲右(愛媛県競技力向上対策本部)/池田隼平(フリー)組に準々決勝で勝利し、最終日へ駒を進めた。


男子準々決勝、奥が白鳥/Hartles組

白鳥のパートナーであるHartlesはワールドツアーはアジア中心の1star、2starに出場している選手で身長は192cm、ブロッカー、レシーバー両方こなす24歳。ベテランの白鳥とも少しずつコンビネーションも合い、そつのないプレーで初の大舞台に挑む。

明日最終日は朝9時から男女準決勝がメインコートで行われる。