歴史ある人気エリアで初のビーチバレーボール大会!マイナビジャパンツアー第4戦横浜赤レンガ倉庫大会1日目

歴史ある人気エリアで初のビーチバレーボール大会!マイナビジャパンツアー第4戦横浜赤レンガ倉庫大会1日目

1911年に国の保税倉庫として竣工されて以来、数度の改修工事を経て、現在は文化・商業施設として利用されている横浜赤レンガ倉庫。平日、休日問わずたくさんの人が訪れる人気スポットだが、そのイベント広場に特設ビーチバレーボールコートを敷設して行う初めての大会、マイナビジャパンビーチバレーボールツアー第4戦横浜赤レンガ倉庫大会がスタートした。

青空が広がる中、大会初日の開幕戦を戦ったのは、男子の庄司憲右(ハウスコム株式会社)/池田隼平(株式会社カブト)組×関寛之(MAGS)/詫間悠(中部土木株式会社)組。両ペアは第2戦平塚大会ガラナ・アンタルチカ杯の3位決定戦でも戦っており、そのときはセットカウント2-0で庄司/池田組が勝利している。

         記念すべき横浜赤レンガ倉庫大会の開幕戦は男子の庄司/池田組×関/詫間組が対戦

今回も池田のモンスターブロック、庄司の好レシーブからのスパイクなどで第1セットを21-14で選手したのは庄司/池田組。続く第2セットは関のラインショット、詫間のブロックが効果的に決まり関/詫間組が中盤で11-9と流れを掴むが、庄司/池田組も庄司のスペースを狙ったコントロールショット、池田のツーアタックなどで応戦。逆転すると20-17でマッチポイントを握る。その後、関/詫間組が驚異の粘りを見せ20-20のデュースまで追い付いてみせるも、21-21から庄司がショット、レシーブからのヒットを連続で決め庄司/池田組が勝利した。

         平塚大会のリベンジとはならなかった関/詫間組

庄司/池田組は2人とも横浜在住で、「横浜赤レンガ倉庫は子どもともよく遊びに来ている場所。ここでビーチバレーができているのは自分でも驚きで、1試合でも多く試合ができるようにしたい」(庄司)、「ロケーションがいいですし、勝手にホーム感を感じながら戦っています(笑)」(池田)と、明日以降の戦いにも意欲を見せる。男子はこれまで第1戦立川立飛大会は長谷川徳海/倉坂正人組、第2戦平塚大会は髙橋巧(ANAあきんど株式会社)/上場雄也(松戸レガロ)組、第3戦渋谷大会は石島雄介(トヨタ自動車株式会社)/髙橋巧組と、大会ごとに優勝ペアが変わってきているが、それは各チームの力が拮抗している証し。だからこそ「いかにコンディションを調整して、いい調子で、心も含めて、戦えるかがカギになると思います」と池田。庄司も「自分たちのやれることをしっかりすることが大切だと思っています」と、ホームである横浜赤レンガ倉庫大会での優勝を自らに期している。

          2人とも横浜在住の庄司/池田組は地元での今季初優勝を狙う

女子注目の対戦は、第2戦平塚大会準決勝の再戦となった山田紗也香/西堀健実(ともにトヨタ自動車株式会社)組×松本恋/松本穏組の1回戦。平塚大会では松本姉妹がストレートで勝利しているが、今回、ストレート勝ちしたのは山田/西堀組。第1セットは中盤まで一進一退の接戦となったが、終盤で西堀が冷静にオープンスペースに落とすショットで21-19と先取する。その勢いのままに、第2セットでは相手ショットのコースを読んだ山田のレシーブやダイレクト、西堀のコントロールショットなどが的確に決まり、中盤で16-10と大きくリード。その後もカットやラインなどを冷静に決めた山田/西堀組が21-14で第2セットも取りリベンジに成功した。

          第1セット終盤までは互角の戦いだったが、このセットを奪った山田/西堀組が流れに乗り勝利した

山田は松本姉妹と年が近いこともあり(穏と同じ1999年生まれ)、「勝手にライバルと思っています」と言い、「平塚大会のときは『ライバルに勝たなきゃ』という思いが強すぎました。今回は、自分ができることを全うしようと思って臨みました」と、目の前の戦いに集中したことが勝利へとつながった。ちなみに神奈川県出身の山田は、小さいころ横浜赤レンガ倉庫に来たことがあり「人がいっぱいいるにぎやかな場所」というイメージを持っていたが、「まさかそこでビーチバレーボール大会が行われることになって、しかも自分が出られるとは思ってもみませんでした。すごくうれしいですし、すごく楽しいです」と、試合とともにロケーションも楽しんでいた。

         試合を重ねるごとに着実に成長した姿を見せる山田

一方、ペアの西堀は横浜赤レンガ倉庫に来たのは初めてとのことだが「こんな素晴らしい施設が隣にある中でプレーできるのでテンションが上がりました」とコメント。その上で「要所要所で2人がしっかりプレーできたこが勝因だと思います」と冷静に試合を振り返り、「これからも勝つということを意識しすぎず、自分たちがチームでやるべきことを全うすれば、自ずと結果は付いてくると思います」と手応えを感じているようだった。

         歳の差18の山田/西堀組が起こす化学反応が大会を盛り上げる

 

明日6月17日(土)は、第1試合が9時スタート。男女の準々決勝各2試合、準決勝各2試合の計8試合が行われる。