石島/高橋組、石井/溝江組が優勝。「ジャパンツアー第8戦松山大会」最終日。

石島/高橋組、石井/溝江組が優勝。
「ジャパンツアー第8戦松山大会」最終日。

愛媛県松山市の中心部で開催された「ジャパンビーチバレーボールツアー2018第8戦松山大会」最終日が9月2日(日)、愛媛県松山市城山公園で開催された。初日の雨天とは一転し、快晴に恵まれた松山城をバックにプール戦の残り試合と男女準決勝、決勝が行われた。

女子の決勝戦は、石井美樹(湘南ベルマーレ)/溝江明香(トヨタ自動車)組と、西堀健実(トヨタ自動車)/草野歩(パソナ)組の対戦となった。


草野の攻撃

8月のビーチバレージャパン、ビーチバレージャパンレディースで連勝し中盤戦にきて好調の西堀/草野組、片や本来のパートナーの村上めぐみ(オーイング)が国体に向けて調整を行うため、石井が「私から声をかけた」という溝江と短期間の練習でペアを結成した石井/溝江組。

第1セットは、「銀メダルを獲得してきた美樹さんに土をつけられないというプレッシャーもあった」という溝江の攻撃ミスが響き、西堀/草野組がゲームを支配する。石井/溝江組は突破口を開けず、西堀/草野組が第1セットを21-19と先取した。

第2セットは、石井と溝江のディフェンスコンビネーションがかみ合いだし、ブレイクポイントから得点を重ねる。終盤、西堀/草野組を引き離し、21-19と第2セットを奪い返した。


今大会限りのペアリングとなった石井/溝江組

第3セットは、両者一歩も引かない一進一退の攻防戦が繰り広げられる。途中、石井が指を負傷しインジュリータイムをとるアクシデントがあり、その隙をついて西堀/草野組が先にマッチポイントを握り、王手をかけた。
しかし、草野のスパイクがネットにかかり、形勢逆転。ここでサービスゾーンに立った石井はそのチャンスを見逃さず、スピードサーブで西堀/草野組を追撃する。溝江が相手の攻撃をブロックしマッチポイントを握ると、石井のネットインサーブで2点のビハインドをひっくり返した石井/溝江組が17-15と決着をつけた。

溝江の攻撃力と石井のスピードが際立った今大会。今シーズン初優勝に輝いた溝江は、「非常に勉強になる大会だった。とくにディフェンス面。美樹さんの相手を観察するところと守備範囲の広さ。とくに自分が前をやってそこから下がった時に『消える場所』(自分が守らなくてもいい場所)が見えやすかった」と、収穫を述べた。

一方、第1戦沖縄、第3戦平塚、第7戦小浜に続いて、自身4回目の優勝となった石井は、「シンさん(村上めぐみの愛称)と上のレベルで経験してきたたことを明香に自分から伝えていこうと会話を心がけたし、意識していた」と、大会を振り返った。


地元愛媛勢として決勝に進出した長谷川

男子の決勝は、石島雄介(トヨタ自動車)/高橋巧(ANAセールス)組と、長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)/庄司憲右(愛媛県競技力向上対策本部/湘南ベルマーレ)組の顔合わせとなった。

第1セットは、準決勝の西村晃一(東京ヴェルディWINDS)/畑辺純希(ウィンコーポレーション)組との戦いで苦しんで勝利した石島/高橋組のサーブが走り、長谷川/庄司組の攻撃ミスを誘い、21-19と先取する。

第2セットは、第1セットにコート奥を狙ったショットのミスが目立った長谷川が、石島のブロックに対して強気の姿勢。迷いのない鋭い強打を決めて、長谷川/庄司組が13-8と先行。そのまま逃げ切り、21-13と奪取した。

タイとなった第3セット。序盤から勢いのあるサーブを打っていた高橋が、攻撃面でも強打だけではなく、ショットで長谷川/庄司組のディフェンスをかいくぐる。少しずつ主導権を握り始めた石島/高橋組は、「ボールの出だしが速く、合わせやすいしリズムが出る」という高橋のオーバーハンドセットから速いテンポの平行セットを石島に供給。今シーズン、これまであまり見せたことがなかった攻撃のバリエーションもかみ合い、得点を重ねていった石島/高橋組が、15-12とフルセットの戦いを制した。


新たな攻撃を取り入れた石島/高橋組

7月中旬の第5戦行橋大会以来、久しぶりの優勝。以前に比べるとブロックポイントが目立たくなり、さらに石島の得点後の咆哮する姿も見られなくなった石島/高橋組だが、新たな課題にチャンレジしていると言う。
石島は「アジア競技大会に出場できなかったので、この2週間はブラジルのコーチのもと、スキルを伸ばすためのブロックなどの課題に取り組んでいた。以前はお客さんに喜んでもらおうと得点を決めた後、自らを鼓舞していたが、ブラジルのコーチから次のプレーに集中することも必要、と言われたので、ここ最近は落ち着いた姿勢でプレーしている」と話した。

ジャパンツアーが始まって以来、初の城下で行われた今大会。ロケーションはもちろんのこと、松山の心臓部である松山駅、松山市駅の中間地点とあってアクセスも抜群の地だった。


1日およそ1500人が来場した最終日

初日は雨に見舞われたもののおよそ400人、晴天に恵まれた最終日はおよそ1500人が来場。地方での集客数としては近年まれに見る観客数が記録。地元のテレビ局とのタイアップし、味自慢を集めたフードフェスティバルも盛況でジャパンツアーの新しい開催モデルを生み出した。

地元チームとして決勝進出を果たし準優勝に輝いた長谷川/庄司組は、「今後、松山の地にビーチバレーボールが根付いていけるようにがんばりたい」と言葉に力を込めた。

次なる大会は、9月15日から宮崎県都城市・霧島酒造ファクトリーガーデンで開催される「ジャパンツアー第9戦都城大会 第19回霧島酒造オープン」となる。