男女ともに混戦 優勝に向け抜け出すのはどのチーム? マイナビジャパンツアー第4戦 名古屋大会展望

男女ともに混戦 優勝に向け抜け出すのはどのチーム?
マイナビジャパンツアー第4戦 名古屋大会展望

「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2022」(以下、マイナビジャパンツアー)の第4戦 名古屋大会が9月17(土)〜19日(月・祝)、名城公園tonarino(愛知県名古屋市)で行われる。

名古屋大会は男女各8チームによるシングルトーナメント方式で優勝を争う。初日に1回戦、2日目に準決勝、最終日は3位決定戦、決勝が行われる予定。

若手からベテランまで揃い、3戦すべて優勝チームが異なる男子

まずは男子の注目選手を見てみよう。ここまでの3大会はすべて優勝チームが異なる混戦模様。第3戦 平塚大会 ガラナアンタルチカ杯で初優勝を果たし、後半戦へ弾みをつけたのは長谷川徳海/倉坂正人(ともにフリー)組。フィジカルトレーニングの成果を発揮し、「シーズン終盤に向けて上がってくる確信はあった」という長谷川。倉坂も「1試合1試合を積み重ねて振り返り、次に生かすことを継続すれば自ずと結果がついてくる」と自信を持って名古屋へ乗り込む。

 

ツアーで長く活躍する長谷川/倉坂組が平塚大会を制した

平塚大会では長谷川/倉坂に決勝で敗れたものの、フルセットでジュースに突入する試合を戦った石島雄介(トヨタ自動車)/黒川寛輝ディラン(しながわシティビーチバレーボールクラブ)組の戦いぶりも必見。石島の勝負強いブロック、黒川の左腕から繰り出されるキレのあるスパイクは相手の脅威となる。ここまでの3戦では3位、4位、準優勝と安定して勝ち上がっており、優勝も射程圏内だ。

後半戦に入ると、ファイナルグランフロント大阪大会の出場権争いも激しくなる。女子では長谷川暁子(NTTコムウェア)/坂口由里香(フリー)組が2大会で優勝し、参加条件をすでに満たしているが、男子では参加条件を満たしているチームはまだいない。第1戦 立川立飛大会で優勝した庄司憲右(ハウスコム)/池田隼平(カブト)組、第2戦 大洗大会を制した黒川魁/福嶋晃介(ともにNTTコムウェア)らは、この名古屋大会でも優勝争いに絡んでくるだろう。

また二宮大和(ハルテンジャパンリミテッド)/石川瀬那(国際基督教大学)組にも注目したい。ここまでの3戦で5位タイ、5位タイ、4位と表彰台にはあと一歩だが、二宮は守備を中心にハードワークを見せ、石川はここぞという場面でブロックを決めて客席を盛り上げる。両選手とも、砂まみれになりながら文字通り泥臭く拾って、1点を積み重ねるバレーは見ているものの心を熱くしてくれるだろう。

全身で感情を表現する二宮/石川組

本命不在の中、抜け出すのはどのチーム?

続いて女子の注目選手。ここまで3戦連続優勝を達成している長谷川/坂口組、立川立飛大会3位、大洗、平塚大会4位の松本恋/松本穏(ともにフリー)組が女子アジア選手権出場のため名古屋大会にはエントリーしておらず、上位はこれまでと大きく変わることが予想される。

まずは前回平塚大会準優勝の柴麻美(帝国データバンク)/西堀健実(トヨタ自動車)組。今季チームを組んでからビーチプロツアーを転戦していたこともあり、マイナビジャパンツアーは平塚大会 ガラナアンタルチカ杯が初出場だったが、「どんな状況でも会話をして、ミスを引きずることなく勝ちにつなげられた」と西堀が語ったように、コミュニケーションを取ることで力を発揮して勝ち上がった。柴の意表をついたツーアタックやダイレクト攻撃も、ビーチバレーボールのおもしろさを体現している。

今季ツアー初出場ながら決勝へ進出し、存在感を発揮した柴/西堀組

続いて、昨年の名古屋大会で優勝している橋本涼加(トヨタ自動車)/村上礼華(ダイキアクシス)組。今季3大会で準優勝2回、3位が1回。前回の3位決定戦では松本(恋)/松本(穏)組相手に1セットダウンから、慌てずに攻め続け、逆転勝利をつかんだ。「やるべきプレーを続けていけば、自分たちの展開になる」(橋本)とツアー常連チームらしい落ち着きを発揮。勝負どころで相手の脅威となる橋本のブロック、村上のサーブを武器に今季初優勝&名古屋大会二連覇を狙う。

今年8月に行われたアクティオ杯ビーチバレーボール・ジャパン・カレッジ2022を制した大学生チームの伊藤桜/野口彩陽(ともに産業能率大学)組にも注目したい。ここまでの3大会での最高位は5位だが、昨季の第3戦沖縄大会(延期により11月開催)で準優勝を果たしている。今大会でどういった結果を残すのか、そしてそれ以上に、今まさに力をつけている最中の若手が、ツアー常連チームへどのように挑んでいくのか。その姿は必見だ。

今季コンスタントに出場し、力を磨く伊藤/野口組

愛知県を拠点に活躍する選手も多く出場する名古屋大会。関寛之/詫間悠(ともにMAGS)組、トヨタ自動車所属の石島雄介、橋本涼加、西堀健実たちの試合は、地元の応援で盛り上がること必至。

愛知が拠点のVリーグチームも多く、今大会では男子のウルフドッグス名古屋、ジェイテクトSTINGS、女子のデンソーエアリービーズ、トヨタ車体クインシーズの選手とビーチバレーボール選手がタッグを組んだイベントが実施される。男子はVリーガー(WD名古屋:勝岡将斗・中野倭、ジェイテクト:柳澤広平・道井淳平)とビーチバレーボール選手によるエキシビションマッチが、女子は小学生対象のスクールがそれぞれ9月18日(日)に行われる。また19日(月・祝)にはジュニアチャレンジと銘打ち、地元中学生とビーチバレーボール選手が対戦する予定だ。

今大会は無料観戦エリアのみが設けられる。インドア、ビーチを問わず多くの選手を輩出し、多くのチームの拠点ともなっている愛知県。名所の一つである名古屋城の足もとに広がる、緑豊かな名城公園tonarinoにふらっと訪れて、ビーチバレーボールを観戦してみてはいかがだろうか。

 

[マッチスケジュール]

名古屋大会マッチスケジュール

[観戦]

有観客にて実施予定

*会場へお越しになられる際には公共交通機関をご利用いただき、会場周辺の混雑緩和にご協力ください

*今大会は無料観戦エリアのみを設置予定

[ライブ配信]

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