産業能率大3連覇、駒澤大初優勝。「アクティオ杯 ビーチバレーボールジャパンカレッジ2022」

産業能率大3連覇、駒澤大初優勝。「アクティオ杯 ビーチバレーボールジャパンカレッジ2022」

「アクティオ杯 ビーチバレーボールジャパンカレッジ2022 第34回全日本ビーチバレーボール大学男女選手権大会」が8月9日(火)から11日(木)、神奈川県川崎市川崎マリエンで行われた。今大会は株式会社アクティオの冠協賛のもと、3年ぶりに舞台を川崎に移して開催された。

会場の川崎マリエン

 第1日目には北海道、東北、関東、関西、北信越、東海、中国、四国、九州の各ブロック予選を勝ち抜いてきた男女各24チームが集結。予選グループ戦を戦い、2日目からは男女各16チームが決勝トーナメントを戦った。

女子ベスト4入りを果たしたのは、産業業能率大の伊藤桜(3年)/野口彩陽(3年)組、日本体育大の川崎菜々子(4年)/福田鈴菜(3年)組、明海大の衣笠乃愛(3年)/菊地真結(3年)組、神戸学院大の金元彩奈(4年)/高見彩花(1年)組。決勝戦には、第1シードの伊藤/野口組と、第2シードの神戸学院大を破り初の決勝進出を決めた明海大が進出した。

 圧倒的な強さを見せて勝ち上がってきた両チームの最終決戦。産業能率大は「マイナビジャパンツアー」でも入賞経験がある強豪チームだ。伊藤は「周囲からは勝って当たり前と言われる。勝ちたい気持ちはあったけど、やっぱり同じ大学生には負けたくなかった。自分たちがやってきたことをやろう、と言い聞かせてきた」。野口も「プレッシャーは感じていたけれど、それが逆に刺激になった」と言い、決勝戦でも落ち着いて得点を量産していく。

左が野口、右が伊藤

 一方、明海大は決勝戦までは強風の中でも絶妙なボールコントロールを見せていたが、「自分たちのプレーができなかった」と衣笠。産業能率大に得意のディフェンスを崩され、攻撃が思うように決まらない。第1セットは明海大の手の内を読んだ産業能率大が21-11と先取した。

明海大学の衣笠

 第2セット、明海大は終盤に追い上げを見せるが産業能率大に力及ばず、21-19で産業能率大が逃げ切り、ストレート勝利で優勝を決めた。これで産業能率大としては3連覇を達成。伊藤/野口組は1年時に4位、2年時に3位、3年目の今年は初優勝に輝いた。

 男子において最終日まで駒を進めたのは、神戸学院大の出口司透(4年)/溝端拓真(3年)組、駒澤大の上田翔貴(4年)/髙橋太(4年)組、国士舘大の今井駿世(2年)/坂東巧望(2年)組、神戸学院大の斉藤龍也(4年)/篠原颯太(3年)組の4チーム。

 決勝戦はシード2の神戸学院大とシード1の日本体育大を破った駒澤大の顔合わせとなった。序盤から一進一退の攻防戦が繰り広げられるが、「最後まで強気でプレーすることを忘れずに挑んだ」と話した上田が、強風に向かってジャンプサーブを打ち抜いていく。効果的なサーブでリードを奪った駒澤大が主導権を握り、第1セットを21-18と先取した。

神戸学院大の出口

 第2セットは、U23選手権を制覇した実力を持つ神戸学院大が反撃を開始した。ブロッカー・溝端がプレッシャーをかけ、レシーバー・出口が球際で本領を発揮。中盤まで神戸学院大がリードを奪い意地を見せたが、「踏ん張らなければいけないところは自分たちのできることだけをやろうと思った。そこで引かず、抜け出すことができた」と上田。強気の姿勢を貫いた駒澤大が、神戸学院大のミスを誘い逆転に成功。第2セット21-19と奪い、初優勝に輝いた。

駒澤大の上田(左)と高橋(右)

 男女優勝チームは「マイナビジャパンツアー2022第5戦都城大会」で設けられる「アクティオ・ワイルドカード」の出場権が与えられる予定だ。「アクティオ杯」で大学の頂点に立ったチームは、もうひとつ上のステージに挑戦する。

 

後列左から第3位国士舘大、優勝駒澤大、準優勝神戸学院大、第4位神戸学院大

前列左から第3位日本体育大、優勝産業能率大、準優勝明海大、第4位神戸学院大