大学の強豪チームが集結。 アクティオ杯ジャパンカレッジ展望。

大学の強豪チームが集結。 アクティオ杯ジャパンカレッジ展望。

大学チャンピオンを決定する「アクティオ杯 ビーチバレーボール・ジャパン・カレッジ2022 第34回 全日本ビーチバレーボール大学男女選手権大会」(以下・ジャパンカレッジ)が8月9日(火)から11日(木)、神奈川県川崎市川崎マリエンで開催される。北海道、東北、関東、関西、北信越、東海、中国、四国、九州の各ブロック予選を勝ち抜いてきた代表チームら男女各24チームが集結する。

ここでは、今シーズンの大学チームの戦況や7月下旬に開催された「ビーチバレーボールNEXT2022 第4回全日本ビーチバレーボールU23男女選抜優勝大会」(以下・U23)の結果を踏まえ、ジャパンカレッジの展望を綴っていきたい。

左が伊藤、右が野口

女子展望
 まずチーム層の厚い女子から見ていこう。優勝候補筆頭にあげられるのは、昨年大会で3位入賞を果たし、今年の「関東大学ビーチバレーボール男女選手権大会」で優勝した産業能率大の伊藤桜(3年)/野口彩陽(3年)組だ。
 国内最高峰のマイナビジャパンツアーにも出場している超大学級の彼女たちは、ひとつひとつのプレーの精度が高く、攻守をそつなくこなす。伊藤はジャパンカレッジに向けて、「大会前はプロチームの方々たちに練習試合もお願いしているので、ハングリー精神をモットーに調子を上げていきたい」とコメント。野口も「決して受け身にならず、攻めいていく姿勢を変えずに挑みたい」と初の栄冠獲得に向けて気合い十分だ。

左が福田、右が川崎

対抗馬としてあげられるのは、日本体育大の川崎菜々子(4年)/福田鈴菜(3年)組だ。U23では自慢の攻撃力が炸裂。ジャパンカレッジの前哨戦とも呼べる戦いで初優勝を果たし、その結果を自信に変えて波に乗っていきたいところ。

 さらに昨年大会で台風の目となった明海大の衣笠乃愛(3年)/菊地真結(3年)組や早稲田大の中澤恵(4年)/秋重若菜(3年)組も、昨年よりもビーチでの練習量を増やし目下成長中だ。インドアバレーで鍛えられた高いバレーボール技術は健在でそこにビーチバレーボールの戦術の引き出しが広がった。確実に力をつけ、虎視眈々と女王の座を狙っている。

男子展望
 次に混戦必至の男子の展望にふれていきたい。U23では神戸学院大の出口司透(4年)/溝端拓真(2年)組(TOPページ写真、左が出口、右が溝端)が強豪チームを押しのけて頂点に立った。溝端/出口組は昨年の大会で準優勝に終わっていたが、「今年はブロックとレシーブの関係もよくなり、チーム力が上がってきた」と出口。勝負所のブロックが武器の溝端も、「メンタルの部分で成長を感じている」とジャパンカレッジ制覇に向け、手応えを掴んでいるようだ。

左が濱口、右が富田

 そんな今年のディフェンディングチャンピオンに挑むのは、同大会で準優勝を果たした日本体育大の富田昂馬(2年)/濱口蒼太(2年)組。下級生チームではあるが、鋭いジャンプサーブで相手を翻弄し、ブレイクチャンスを逃さず得点を狙っていくチームだ。

駒澤大の上田翔貴(4年)/高橋太(4年)組もU23で初の3位入賞。上田はマイナビジャパンツアーでも活躍を見せており爆発したら手がつけられない強さを秘めている。

 U23で大暴れしたチームたちに加えて、特筆したいのは国士舘大勢だ。今井駿世(2年)/坂東巧望(2年)組、長山峻(3年)/林聖瑠(1年)組は、レベルの高い公認大会でも上位にランクインしている有力チーム。今大会も台風の目として旋風を巻き起こすに違いない。

 

大学の強豪チームが火花を散らす注目の大舞台・ジャパンカレッジ。男女優勝チームには、「マイナビジャパンツアー2022第5戦都城大会」で設けられる「アクティオ・ワイルドカード」の出場権が与えられる。