ツアーを盛り上げる「マイナビワールドチャレンジ賞」。「前半」の受賞を占う第2戦大洗大会。

ツアーを盛り上げる「マイナビワールドチャレンジ賞」。「前半」の受賞を占う第2戦大洗大会。

Restart」。文字通り2022年の「マイナビジャパンツアー」は、今年5月に装い新たに再スタートを切った。2021年は感染症蔓延防止対策のためすべての大会が無観客開催となったが、今年は有観客とし有料席を導入。パリオリンピックに向けた選手の強化や若手選手の出場機会の創出を目的とし、参加チーム数の増加を図った。シーズン後半には海外選手の招致も予定されている。

 そして何よりも参加選手たちのモチベーションを後押しするのは、1大会あたりの賞金額がアップした点だ。全プレーヤーが目指すべき場所、夢のある舞台へと成長させるため、優勝賞金は1チーム60万円から100万円へと増額された。

 さらに国内最高峰ツアーの競技レベルを高め、より世界につながっていく大会を目指して導入された「マイナビワールドチャレンジプロジェクト」を今年も実施する。ツアーの「前半(第1戦~第3戦)」「年間(第1戦~ファイナル)」に分けて、それぞれのチームランキングポイント上位男女各1チームに「マイナビワールドチャレンジ賞」として賞金100万円が授与される

「マイナビジャパンツアー」は4年目を迎え、より魅力的なツアーへと生まれ変わった。ここでは、し烈な争いが予想される「前半」の「マイナビワールドチャレンジ賞」の行方を占っていきたい。

 

▲女子暫定1位の坂口/長谷川組

 まず暫定1位となったのは、第1戦立川立飛大会で優勝し1600ポイントをそれぞれ獲得した庄司憲右(ハウスコム株式会社)/池田隼平(株式会社カブト)組と、坂口由里香(大樹グループ)/長谷川暁子(NTTコムウェア株式会社)組だ。
 女子の坂口/長谷川組は、昨シーズン「前半」「年間」で堂々の1位を獲得し女王に輝いた。「日本のビーチバレーボールを世界に発信していくためには日本チームが強くなることが大事」と長谷川は述べ、その後、坂口/長谷川組は世界で躍進するためコンスタントに国際大会への転戦を続けている。

 

今年はペア結成2年目を迎え、チームの武器である機動力あふれるコンビネーションバレーも円熟味も増してきた。目指すべきは「マイナビワールドチャレンジ賞」の二冠。7月29日から開幕する「マイナビジャパンツアー第2戦大洗大会」でも優勝を狙い、王手をかけたいところ。

 

▲女子暫定3位の松本組の妹・穏

坂口/長谷川組の連勝を阻止するべく勝負心を燃やすのが、暫定3位の松本恋/松本穏組だ。現在スポンサー獲得に向け営業を行っている彼女たちは、大会賞金で海外遠征を行っている状況だ。当然、「マイナビワールドチャレンジ賞」を獲得できれば、シーズン後半の活動の幅は広がる。

 

第1戦立川立飛大会の準決勝では坂口/長谷川組と対戦し惜敗した。姉の恋は「負けてしまったけれど、『やられた……』という感覚はなかった。自分たちにも勝てるチャンスはあると思った」と虎視眈々とリベンジを狙う。妹の穏も「賞金は自分たちの大切な活動費となり励みになる。今年はマイナビワールドチャレンジ賞を絶対に獲得したい」と気合いを込めた。

 

▲男子暫定1位の庄司/池田組

 

男子の第2戦大洗大会のエントリーは、上位チームにペアの組み替えが見られた。「マイナビワールドチャレンジ賞」はチームで獲得した「マイナビポイント」が基準となるため、ペア継続で挑む暫定1位の庄司/池田組、第1戦準優勝の長谷川徳海(フリー)/倉坂正人(フリー)組、3位の石島雄介(トヨタ自動車株式会社)/黒川寛輝ディラン(しながわシティビーチバレーボールクラブ)組は、第2戦で入賞を果たせば「マイナビワールドチャレンジ賞」獲得に向け、一歩前進するだろう。

 

混戦必至の「マイナビワールドチャレンジ賞」争い。シーズン前半戦の行方に大きく影響する「マイナビジャパンツアー第2戦大洗大会」に注目だ。

 

 ▲初受賞を狙う黒川寛輝ディラン

[マイナビポイント(チーム獲得ポイント)]

優勝 1200pt/2位 960pt/3位 800pt/4位 686pt/5位 600pt/9位 400pt

マイナビポイント(5/5立川立飛大会終了時点)

1位:1200ポイント加算

2位:960ポイント加算

3位:800ポイント加算

4位:686ポイント加算
5位:600ポイント加算

9位:400ポイント加算