男子は神戸学院大、女子は日本体育大が優勝。「ビーチバレーボールNEXT2022 第4回全日本ビーチバレーボールU23男女選抜優勝大会」。

男子は神戸学院大、女子は日本体育大が優勝。「ビーチバレーボールNEXT2022 第4回全日本ビーチバレーボールU23男女選抜優勝大会」。

「ビーチバレーボールNEXT2022 第4回全日本ビーチバレーボールU23男女選抜優勝大会」が7月22日(金)、23日(土)、24日(日)、兵庫県明石市大蔵海岸公園にて開催された。兵庫県明石市をはじめとする協賛各社の多大なるバックアップのもと、アンダーカテゴリーの強化を図る全国大会だ。また大学生が中心となって大会運営、会場設営、広報を受け持ち、学生一丸となって作り上げていくのもこの大会の特長となっている。

 

2018年から数えて今大会で4大会目を迎えた(2020年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止)。大学・高校の男女各32チームが出場し、22日は4リーム総当たり戦の順位決定グループ戦が行われ、23日、24日は決勝トーナメントが開催された。

 

男子決勝 神戸学院大vs日本体育大

 男子のベスト4入りを果たしたのは、駒澤大(上田翔貴/高橋太)、神戸学院大(出口司透/溝端拓真)、日本体育大(富田昂馬/濱口蒼太)、鹿屋体育大(八木渉太/井上慶次郎)だった。地元の神戸学院大と日本体育大がそれぞれ準決勝で勝利し、決勝戦が繰り広げられた。

 

 昨年ビーチインカレ準優勝に輝いた神戸学院大の出口/溝端組に対し、初めて全国の決勝の舞台に上がってきた日本体育大の富田/濱口組は、ひるむことなく序盤から攻めていく。濱口が「自分たちの武器は相手をよく見てサーブで攻め、しっかりブレイクをとっていくこと」と語るようにコンスタントにリードを奪うなど、好調ぶりを発揮。しかし、第1セット終盤。ブロッカーの溝端とレシーバーの出口のディフェンスがかみ合い始めた神戸学院大が接戦をもぎとり、第1セットを27-25と先取した。

 

 第2セットは反撃ののろしを上げたい日本体育大だったが、「後半でサーブミスが多かったのが課題」と富田。逆にサーブで攻め続け、ディフェンスを固めていった神戸学院大は主導権を握り、第2セット21-12で決着をつけた。

 

 1年時から入賞を果たし実力者として名を馳せていた神戸学院大4年の出口は、初の全国制覇に輝いた。「レシーブとつなぎがよかったので、点をしっかり決めきれた。昨年よりも成長していると感じている」と胸を張った。

優勝した神戸学院大(出口司透/溝端拓真)

 

女子決勝 日本体育大vs明海大

女子において最終日に残ったのは、松山東雲女子大(上本晃子/江原あかり)、日本体育大(川崎菜々子/福田鈴菜)、明海大(衣笠乃愛/菊地真結)、武庫川女子大(宮下真帆/宮楓香)の4チームだ。準決勝では、日本体育大と明海大が力の差を見せつけ、決勝戦へ駒を進めた。

 

ビーチインカレでも優勝候補としてあげられる有力チーム同士の対戦。第1セットから激しいラリーが繰り広げられる展開となったが、「攻撃面で相手がブロックについていないときは腕を振ることができていた」と日本体育大の川崎。福田の精度の高いパスをしっかり決め、終盤抜け出した日本体育大が21-18と第1セットを先取した。

 

 第2セットは明海大が持ち前の速いテンポでゲームを作り始める。自分たちのリズムを取り戻した明海大が粘りを見せ、21-16と取り返した。

 明海大の勢いは第3セットも持続していたが、7-7の場面で明海大の衣笠が足の痙攣を起こし、インジュリータイムをとる展開に。しかし、ここからが明海大が本領を発揮し抜群のコンビネーションでボールを操り、得点を重ねていく。先にマッチポイントを掴んで見せた明海大だったが、相手の隙を見逃さなかった日本体育大が16-14と逆転に成功し、初優勝を決めた。

 

 全国大会で初めて頂点に立った日本体育大4年の川崎は、「相手の速い攻撃に自分たちも流されて連続失点してしまったのは課題だった。この結果をふまえてビーチインカレではタイトルがとれるようにもう一回気を引き締めてがんばりたい」と健闘を誓った。

優勝した日本体育大(川崎菜々子/福田鈴菜)

 

 次なる大学ビーチバレーボール決戦は8月9日(火)から11日(木)、神奈川県川崎市川崎マリエンで開催される「アクティオ杯 ビーチバレーボール・ジャパン・カレッジ2022 第34回 全日本ビーチバレーボール大学男女選手権大会」。大学生たちの頂上決戦が幕を開ける。

<男子>
優勝  神戸学院大学(出口/溝端組)
準優勝 日本体育大学(富田昂馬/濱口蒼太)
第3位 駒澤大学(上田翔貴/高橋太)
第4位 鹿屋体育大学(八木渉太/井上慶次郎)
 
<女子>
優勝  日本体育大学(川崎菜々子/福田鈴菜)
準優勝 明海大学(衣笠乃愛/菊地真結)
第3位 武庫川女子大学(宮下真帆/宮楓香)
第4位 松山東雲女子大学(上本晃子/江原あかり)