若手の活躍が光る。第4戦 ジャパンツアー南あわじ神戸淡路鳴門自動車道全通20周年記念大会

若手の活躍が光る。
第4戦 ジャパンツアー南あわじ
神戸淡路鳴門自動車道全通20周年記念大会

国内最高峰ツアーの4戦目となる「ジャパンビーチバレーボールツアー2018 第4戦 南あわじ・神戸淡路鳴門自動車道全通20周年記念大会」第1日目が6月30日(土)、兵庫県南あわじ市慶野松原海岸で開催された。

淡路島の南方、四国からほど近いところにある慶野松原は、瀬戸内海で唯一の白砂青松のビーチとして知られている。2006年に開催された兵庫国体ビーチバレーボール公開競技が開催された記念の地。それ以降、常設のビーチバレーボールコートが設置され、ここで練習してきた地元・淡路三原高校からはジュニア代表、ユニバシアード代表に選出された村上礼華を輩出している。ジャパンツアーの開催は、今年で5回目。青々と茂る淡路黒松と瀬戸内海の夕日が重なり合う美しい景色が、今大会の舞台となる。

 

今シーズン初のジャパンツアー出場となった西堀/草野組

女子は、沖縄大会、平塚大会で2勝している石井美樹(湘南ベルマーレ)/村上めぐみ(株式会社オーイング) 組、日本チームの中で世界ランキングトップの二見梓(東レエンジニアリング)/長谷川暁子(NTTコムウェア) 組は、ワールドツアー参戦のため、不出場となった。
ベスト4進出を決めたのは、今シーズンジャパンツアー初登場となる西堀健実(トヨタ自動車)/草野歩(パソナ)組、鈴木千代(クロスヘッド)/村上礼華(松山東雲女子大学) 組、坂本実優(医療法人社団明朋会増田外科) /沢目繭(新興和製薬株式会社/湘南ベルマーレサテライト)組、藤井桜子(市進ホールディングス)/宮川紗麻亜(フリー)組。

これまで3戦、今シーズンは若手の活躍が光っている女子だが、今大会において存在感を見せつけたのは、第2戦東京大会準優勝のベテラン、田中麻衣(全日本空輸株式会社ANA)/浦田景子(フリー)組をフルセットの末破ったのは鈴木/村上組だった。

鈴木/村上組は、2018年1月にペアを結成。鈴木は「これまでの礼華のプレーを見ているとたくさん引き出しがあるし、世界で勝てるものを持っていると思ったから私からオファーした」と振り返る。神奈川と愛媛と互いの拠点が遠距離であるため、チームとしての練習は国際大会を転戦しながら合わせていったという。

4月から開幕したジャパンツアーよりも、あくまでも世界で戦うことを優先した。鈴木が今年25歳、村上が21歳と若手同士のペアだが、転戦10大会目にして結果は如実に表れた。先週末に開催された「FIVBワールドツアー2スターネオグループシンガポールオープン」で、初の金メダルを獲得。鈴木/村上組は、世界の表彰台のてっぺんに上がった。

 

初のベスト4進出を決めた倉坂/村上組

「決勝戦は同じ日本の西堀/草野組。勝てたのは礼華の力が大きい。ブロックの上からスパイクを打っていたし、普段はポケッとしているけど、ここぞという時のモードに入ったら力を発揮できる選手だと思う」(鈴木)。明日1日の準決勝は、その時と同じ決勝の相手、西堀/草野組。鈴木/村上組は日本の初戦でも、表彰台のトップを狙う。

男子は、第2戦東京大会、第3戦平塚大会で優勝した長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)/清水啓輔(社会福祉法人ひまわり福祉会)組がワールドツアーの試合で負傷し、今大会は怪我で棄権となった。

 

ベスト4進出できなかった西村/越川組

準決勝進出を決めたのは、シード1の石島雄介(トヨタ自動車)/高橋巧(了德寺大)組、上場雄也(松戸レガロ)/ 白鳥勝浩(トヨタ自動車)組、今シーズン初のベスト4入りを決めた小野寺将克(有限会社サンケア)/柴田大助(丸紅建材リース株式会社) 、村上斉(株式会社ADI.G) /倉坂正人(三菱オートリース株式会社)組だ。

村上/倉坂組は、次大会以降、別のパートナーとエントリーを行っている越川優(横浜メディカルグループ)/西村晃一(WINDS)組とのフルセットとの激闘を制し、堂々と駒を進めた。

明日1日(日)は、朝9時から女子準決勝がスタートする。