マイナビジャパンツアー2021 第6戦 松山大会展望

マイナビジャパンツアー2021 第6戦 松山大会展望

 日本最高峰ツアーである「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021」(以下・マイナビジャパンツアー)もいよいよ佳境を迎えている。次戦は「マイナビジャパンツアー2021 第6戦 松山大会」。10月2日(土)、3日(日)、愛媛県松山市の風早長浜海岸で開催される。

 愛媛県でトップツアーがスタートしたのは2016年。当初は愛媛国体が開催された伊予市で行われていたが、2018年より舞台は松山市へ。松山城のお膝元、城山公園に特設コートを作って、開催してきた。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、無観客開催。会場を風早長浜海岸に移し、2年ぶりに松山でマイナビジャパンツアーが開催されることになった。

 

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 今大会の見どころは、ファイナルに向けたマイナビポイント獲得争いだ。男子は、前回大会で優勝し、マイナビポイントランキング2位につけている髙橋巧(ANAあきんど)/マルキナシム(トヨタ自動車)組が今回は不在となる。強敵のいない隙に暫定1位の石島雄介/白鳥勝浩(ともにトヨタ自動車)組がポイントを伸ばし、3位以下を引き離せるか。

 

石島/白鳥組は名古屋大会ぶりの優勝を狙う
 また、3位、4位につけている庄司憲右(愛媛県競技力向上対策本部)/倉坂正人(三菱オートリース)組、長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)/土屋宝士(恵比寿丸)組も、まだつかんだことのない優勝を手にし、髙橋/マルキ組に追いつきたいところ。

 

マイナビポイントをあげてランキング上位に進出したい庄司/倉坂組

 松山大会は、ファイナルおよびマイナビポイント上位2チームが受賞する「マイナビワールドチャレンジ賞」の行方を大きく占う大会となる。

 

 一方の女子は今年、すべての大会で女王が入れ替わるという混戦状態。そんな中、今大会で注目したいのは、地元の松山で本格的にビーチバレーボールを始めて大学女王となり、その後プロへ転身した村上礼華(ダイキアクシス)だ。2019年の松山大会で3位入賞を果たし、地元応援団を大いに沸かせた。

 

地元松山での大会出場とある村上

 今シーズンはすでに第4戦名古屋大会で初優勝を果たし、村上としては自分を育てくれたこの松山で、成長した姿をなんとしても見せたいところだろう。

 女子のワイルドカードには、大本真代(愛媛県競技力向上対策本部)/井上夏緒里(B-SPORT EHIME)組が入った。大本は松山東雲女子大出身で村上の後輩、大学3年時に大学選手権を制している実力派プレーヤーだ。卒業後も地元を中心にビーチバレーボールの普及に携わってきた。

 

ベテランらしいプレーをみせる井上
 井上は、2001年からビーチバレーボールを続けてきた愛媛を代表するベテランプレーヤー。2018、19年にもツアー出場経験がある井上と、期待の若手・大本がどんなコンビネーションを見せるのか、注目したい。