東京2020オリンピック ビーチバレーボール出場枠獲得プロセス、決定。

東京2020オリンピック
ビーチバレーボール出場枠獲得プロセス、決定。

2020年7月に開催される東京オリンピックのビーチバレーボール競技における出場枠獲得プロセスが決定したことが、日本バレーボール協会(JVA)から発表された。またそれに伴い、日本代表を選考する方法の流れも決定した(写真/FIVB)。

まず全出場チーム(枠)数は、男女各24チーム、1カ国当たり最大2枠となる。また出場選手は、2006年7月26日以前に生まれた者に限る。

この24チームの中に、日本は開催国枠として男女各1チームの出場が確定。その他の出場枠として、(A)オリンピッククオリフィケーショントーナメント(OQT)による出場枠が2チーム、(B)2019世界選手権優勝による出場枠1チーム、(C)オリンピックランキング上位15チームによる出場枠15チーム、(D)コンチネンタルカップ(各大陸選手権)優勝による出場枠5チームとなる。日本は開催国枠に加えて(A)~(D)のうち最大でもう1枠を獲得することができ、最大で2チーム出場することができる。

【各出場枠の決定の流れ】

(A)オリンピッククオリフィケーショントーナメント
開催時期:2019年1~6月(予定)
出場チーム:男女各16チーム(ホスト国1+2018年12月31日時点の世界ランキング上位15カ国 ※各国から1チームのみ

(B)2019世界選手権
開催時期:2019年(予定)
出場チーム:男女各48チーム ※前回実績
ワイルドカード3+ホスト国2+大陸枠20(4大陸×5=20、日本の場合はアジアツアーが予選となる)+世界ランキング上位23カ国。優勝した選手が既に出場枠を獲得している場合は、次に順位の高い国が出場枠を獲得。2チーム以上が同じ順位で並んだ場合は抽選となる

(C)オリンピックランキング上位15チーム
開催時期:2018年9月1日~2020年6月14日
対象大会:2019年世界選手権、FIVBワールドツアー(☆1~☆5)、FIVBに承認された大陸選手権(アジアの場合はアジア選手権)、各チーム12大会の成績を良い順に採用する。15チーム中、1カ国からは最大2チームまでの出場が定められている

(D)コンチネンタルカップ(各大陸選手権)
開催時期:2019年(未定)
出場チーム:5大陸におけるそれぞれのコンチネンタルカップの優勝チーム

 

オリンピック予選方式が変更になったビーチバレーボール競技。写真は2016年リオデジャネイロオリンピック

 
過去のオリンピック予選と大きく違うのは、オリンピック前年にオリンピック予選単体の大会が開催されるということだ。まず、日本の各チームは世界ランキング15位以内に入り、出場権獲得を目指すことになる。
2019年に与えられるオリンピック予選や世界選手権で獲得できなかった場合は、2020年に開催されるコンチネンタルカップ、オリンピックランキングでの決定に持ち越される。
また、日本チームは、これらの予選対象大会で出場権を逃しても、最低でも開催国枠として男女1チームは出場することができる。
そのチームを決める日本代表候補選考大会の開催時期、出場資格などについては、2019、2020年のFIVB 国際大会スケジュールが確定したのちに決定し、開催要項を公表する。

【日本代表候補選手を決定する流れ】

<2019年>
OQT→上位2枠に入れば出場枠獲得。出場枠を獲得したチームがオリンピックへ。
獲得できなかった場合、次のチャンスへ 。

<2019年>
2019世界選手権→優勝すれば出場枠獲得。優勝したチームがオリンピックへ。
獲得できなかった場合、次のチャンスへ。

<2020年>(時期未定)
日本代表候補選考大会※1、開催。

<2020年6月14日まで>
オリンピックランキング※2 による決定。上位15位内チームは出場枠獲得。
獲得できなかった場合、次のチャンスへ。

<2020年6月22~28日>
コンチネンタルカップ※3、開催。アジア1位は出場枠獲得。

<2020年7月6日>
エントリー期限

<2020年7月24日>
オリンピック、開幕

 
※1日本代表候補選考大会の開催時期、出場資格などについては、2019、2020年のFIVB国際大会スケジュールが確定したのちに決定し、開催要項を公表する
※2オリンピックランキングで獲得した出場枠に選出される参加選手は、ポイント対象大会に12大会以上出場し、そこで積み上げられたFIVBポイントの上位12名から選ばれることが条件(FIVB規程)
※3コンチネンタルカップは1フェーズ、2フェーズ(いずれも開催日未定)の予選をクリアすれば、ファイナルに出場可能となる