5位タイに終わった代表予備軍。マイナビジャパンツアー第2戦東京大会2日目。

5位タイに終わった代表予備軍。
マイナビジャパンツアー第2戦東京大会2日目。

ビーチバレーボールの国内最高峰ツアーである「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2018 第2戦 東京大会」第2日目が5月4日(金・祝)、東京都港区・お台場海浜公園で開催された。第2日目は朝9時から男女プール戦が行われ、午後から男女準々決勝が行われた。

準決勝進出を決めたのは、女子第1シードの鈴木悠佳子(湘南ベルマーレ)/坂口佳穂(マイナビ/KBSC)組ら、男子は「JVAカップ 兼 アジア競技大会 日本代表チーム選考大会」で上位にランクインした上場雄也(松戸レガロ)/ 白鳥勝浩(トヨタ自動車)組、清水啓輔(社会福祉法人ひまわり福祉会)/ 長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)組ら、男女各4チームが最終日へ駒を進めた。

準決勝へ進出することはできなかったが、今大会プール戦で経験値の高いチームに勝利をあげ、決勝トーナメント進出を決めたのは、小野寺将克 ((有)サンケア)/柴田大助(丸紅建材リース株式会社)組、佐藤亮太 (KBSC)/但野瑠勇(東輝建設/KLB)組だった。

なかでも注目したいのは、今年ドイツで開催されるFISUのユニバーシアード日本代表メンバーに選出された柴田と、オフシーズンの2ヵ月半、ブラジルで合宿を積んできた佐藤だ。柴田が188cm、佐藤が190cmと国内では大型のブロッカーであり、ともに伸び盛り。今大会でもネット際の存在感が光り、何度も鋭い強打をコートに叩き込み、観客を沸かせた。


ユニバーシアード代表の柴田

柴田は、昨年まではサラリーマンをしながら週末プレーヤーとして大会に出場していたが、今年から「所属先に応援していただくことになり、今は毎日練習に取り組んでいる」(柴田)。課題だったフィジカルも少しずつ厚みを増し、「沖縄大会ではベテランチームに負けてしまったが、今大会はもっとシンプルに考えて強打を打ち続けて、最後まで攻めることができた。お客さんも盛り上げてくれたので、最後まで楽しくプレーができた」(柴田)。準々決勝では、トップランカーの上場/白鳥組に敗戦したが、大きな手ごたえをつかんだ大会となった。

一方、佐藤のほうも、世界トップクラスのブラジルチーム・CTカンガッソのコーチに教えを請い、ブラジル選手たちと一緒に練習してきた成果を発揮した。
「ブラジルでは自分が今までやってきたブロックや強打は通用しなかった」と自分の実力を受け止めた佐藤。「コーチに技術的なことを教えてもらっても、言葉がわからないのでヒントを自分なりに読み取ることで、考える力がついていったと思う」と自分と向き合う日々を送ってきたという。


ブラジルに渡った佐藤

その結果、「昨年、白鳥さんと対戦した時にただブロックに跳んで、強打を打ちに行くというプレーをしていたけれど、今はブロックのタイミングやフェイクの仕かけ方など、戦術を考えられるようになった。余裕を持ってボールをさばけるようになった」(佐藤)と自らの成長を振り返った。
今大会は5位タイに終わったが、今後日本代表予備軍として期待される柴田と佐藤の飛躍に期待したい。

明日5日(土・祝)は、朝9時から準決勝が開催される。