髙橋・長谷川ペア
2016年のリオデジャネイロオリンピック予選で敗れ、悔し涙をのんだ2人。以降はそれぞれの道を歩んできたが、2019年にペア再結成に至った。国内№1のブロック技術を持つ「ブロック番長」長谷川、スピードと切れのある攻守を展開する髙橋のコンビネーションは、年月を経て熟練味が増してきた。ミスの少ない安定感のあるプレーは、誰もが認めるところだろう。2019年、20年のマイナビジャパンツアーでは石島/白鳥組から唯一白星を挙げている。前回の予選敗退の悔しさを晴らすため、負けられない戦いに挑む。
- 主な戦績
- 2019マイナビジャパンツアー第1戦3位、第2戦2位、第6戦2位、第7戦1位、ファイナル2位、2020マイナビジャパンツアー1位、2021マイナビジャパンツアー第1戦2位
石島・白鳥ペア
ビーチバレーボールに転向してからこれまで驚くべきスピードで進化を遂げてきた石島と、2度(北京、ロンドン)のオリンピック出場経験を持つ大ベテランの白鳥。2019年5月下旬にペアを結成して以降マイナビジャパンツアーでは6戦中5勝し王者として君臨してきた。好調の要因となっているのは国内最高峰の高さを持つブロッカー石島の成長。ベテランパートナーのアドバイスを受け戦術の引き出しも年々増えてきた。結成3年目となる今シーズンは世界クラスのビーチバレーボールを展開しオリンピック行きのチケット獲得を狙う。
- 主な戦績
- 2019マイナビジャパンツアー第2戦1位、第3戦1位、 第4戦1位、第6戦1位、第7戦2位、ファイナル1位、2020マイナビジャパンツアー2位、2021マイナビジャパンツアー第1戦1位
土屋・池田ペア
王者の牙城を崩しにかかる未知数のポテンシャルを秘めたペア。これまでも日本のトップ選手とペアを組んできた土屋は、相手の心理を読み取りながら試合を組み立てるゲームメーカー。池田はインドアを含めたバレーボールの経験値が高く、持って生まれた潜在能力は各チームも警戒している。ネット際では池田が高いブロックで立ちはだかり、その背後ではレシーバーの土屋が相手の裏をつく駆け引きを展開。攻守で優れたバランスを発揮しつつ、勝負のかかったここぞの場面で爆発することができるか。
- 主な戦績
- 20192020マイナビジャパンツアー3位、 2021マイナビジャパンツアー第1戦5位
清水・村上ペア
チーム平均身長は181.5cmと上背はないが、ビーチバレーボールは身長がすべてではないことを証明してくれるペア。トップ選手唯一のサウスポー村上のパワフルなプレーと、スピードとテクニックが持ち味のレシーバー清水。2016年に一度ペアを組み、2020年に再結成した。お互いを知り尽くしている2人は、相性抜群のコンビネーションプレーで敵を翻弄(ほんろう)。コートの幅や奥行を存分に使ったプレースタイルを貫き通し、上位チーム撃破を狙う。
- 主な戦績
- 2020マイナビジャパンツアー5位、2021マイナビジャパンツアー第1戦5位
庄司・倉坂ペア
2019年からペアを組み、数多くのワールドツアーを転戦し強化を図ってきたペア。2019年8月に開催されたワールドツアー1スター・ルバビュ(ルワンダ)大会では、ペア初の金メダルを獲得した。以降、自信とともにぐんぐんと力をつけ、2020年9月に行われた千葉市長杯の決勝で石島/白鳥組を破り、優勝。今年でペア結成3シーズン目を迎え、脂も乗り始めた。フィジカルの強さを最大限に生かしたパワービーチバレーボールで、相手を圧倒することができるか。勢いのある注目ペアである。
- 主な戦績
- 2019WT1STARルバビュ(ルワンダ)1位、2019マイナビジャパンツアー第4戦3位、第6戦3位、第7戦3位、ファイナル3位、2020マイナビジャパンツアー5位、2021マイナビジャパンツアー第1戦3位
佐藤・平良ペア
石井・村上ペア
2017年以降、日本代表としてアジアの大会やワールドツアーで数々の功績を残してきた誰もが認める女王。結成して今年で7年目、その期間は今回出場するどのペアよりも長い。年々厳しいマークにあう中でも女王の座を守ってきたのは、パートナーを信頼し合ってきた強い結束力があってこそ。世界でもトップレベルを誇るサーブ力をベースにした緻密なディフェンス力は、ビーチバレーボールの醍醐味を存分に味あわせてくれる。若手ペアの成長も著しい中、集大成の2021年で女王がどんな戦いを展開するのか、大きな見どころだ。
- 主な戦績
- 2016アジア選手権3位、2017アジアツアーグランフロント3位、2018 WT5STARグスタードメジャー5位、2018 WT3STAR東京3位、2018アジア競技大会2位、2020アジア選手権3位
西堀・溝江ペア
2016年リオデジャネイロオリンピック予選時のトップチームが、4年の月日を経て2020年にペア復活を遂げた。2017年以降西堀は草野、溝江は橋本とそれぞれペアを組んできたが、2019年をもって解散。ここにきてペアを結成した理由は、一度は掴めなかった五輪行きのチケットを手にするためだ。今年40歳を迎える西堀の経験値は若手に恐れられ、同じく31歳となる溝江はポイントゲッターとしても脂が乗っている。大舞台を何度も経験してきたベテランペアが、女王や台頭する若手たちにどう挑むのか楽しみである。
- 主な戦績
- 2014WTチャレンジャー2位、 2014WTマンガウング2位、2020WT2STARシェムリアップ5位、2020アジア選手権4位、2021マイナビジャパンツアー第1戦3位
長谷川・二見ペア
長谷川が2015年、二見が2017年にそれぞれVリーグからビーチへ転向。2017年からペアを組み、今年で5シーズン目を迎えた。インドアバレーのキャリアでは申し分ない2人だが、結成当初はビーチ経験が浅かったため、調子の波が課題としてあげられていた。しかし、円熟味を増した今年は、二見の高さがネット際で際立ち、マイナビジャパンツアー開幕戦でも空中戦をモノにし久々のツアー優勝を果たした。鍛え抜かれたフィジカルを最大限に生かし、攻守ともにアグレッシブな姿勢で勝利を目指す。
- 主な戦績
- 2019WT3STARエドモントン3位、2019マイナビジャパンツアー第1戦2位、第6戦1位、第7戦2位、2021マイナビジャパンツアー第1戦優勝
鈴木・坂口ペア
平均身長は6チーム中で一番低いが、ボールコントロールの技術はどのチームにも負けない。2019年、ペア結成1年目のマイナビジャパンツアーファイナル大会では、石井・村上組に土を付けた実績を持つ。以降、メキメキと頭角を現し、今年4月のワールドツアー4スターカンクン大会1stでは、予選を突破し本戦へ進出、プール戦で4スター初の白星をあげて17位にランクイン。精度の高いパス、つなぎからアップテンポの攻撃を展開し、世界の壁を打ち破った。ペア結成3年目となる今年は、真の女王の座を狙う。
- 主な戦績
- 2019マイナビジャパンツアーファイナル2位、2020WTシェムリアップ2STAR 2位、2020マイナビジャパンツアー2位、2021マイナビジャパンツアー第1戦3位
草野・橋本ペア
大学卒業後、トッププレーヤーとして日本のビーチバレーボール界を支えてきた草野と、2016年にVリーグから転向した橋本。注目のビッグペアは2020年に結成されたばかり。橋本は身長184cmの大型選手としてこの4年間、地道な努力を積み重ねて成長を遂げてきた。そこにベテランの域に入ったパートナー・草野のエッセンスが加わり、高さとパワーが爆発。2021年5月初旬のマイナビジャパンツアー開幕戦では強豪チームを倒し、準優勝に輝いた。ここにきて本領発揮、弾みをつけて大一番に挑む。
- 主な戦績
- 2020WT1STARグアム3位、2021マイナビジャパンツアー第1戦2位
坂口・村上ペア
ユニバーシアードでペアを組んだ実績があり、若手同士でオリンピックを目指すことを決めたペア。結成1年目となった2019年は勢いを武器に前進し、マイナビジャパンツアーファイナル大会で優勝。その成長ぶりは周囲を驚かせ、2020年からはブラジル人コーチの下、急ピッチで強化をしてきた。武器は相手チームを翻弄する鋭いサーブ。経験値は少ないが、乗ったら手がつけられない村上を、安定感が増した坂口が後ろで支える。結成3年目は勢いだけではなく、地に足のついたパワフルなプレーに注目。
- 主な戦績
- 2019WT1STARテルアビブ優勝、2019マイナビジャパンツアー第3戦優勝、第4戦優勝、ファイナル優勝、2020WT1STARランカウイ3位
日本代表チーム決定戦30日前(2021年4月22日)時点での、
チーム2人の「FIVB開催国枠ランキングポイント」の和の上位6チームに本大会の出場資格が与えられます。