3年ぶりにビーチバレーボールアジア選手権に臨むU19日本代表メンバー

3年ぶりにビーチバレーボールアジア選手権に臨むU19日本代表メンバー

U19日本代表がいよいよ第4回ビーチバレーボールU19アジア選手権大会に臨む。過去2大会は新型コロナウイルスの影響で中止になっており、3年ぶりに選手の派遣が実現した。大会に向けて川崎マリエンビーチバレーボールコート(神奈川県川崎市)にて5月21日(土)から28日(土)まで行われた直前合宿で選手たちに意気込みを聞いた。

 

この合宿は6月2日(木)〜5日(日)にタイのローイエットで開催される第4回アジアU19ビーチバレーボール選手権大会に向けたもので、派遣選手選考会を経て選出された男女各4名の選手が臨んだ。取材日は強い風を伴った雨が降るあいにくの天候だったが、現地の試合でも風雨は想定されるため、試合形式の練習を実施。選手たちは風に苦戦しながらも声を掛け合いながらプレー。風邪を引かないように短時間で集中して練習を終えると、川崎マリエン内のナショナルトレーニングセンターのジムに場所を移し、筋力トレーニングを行った。

 

あいにくの天気だったが選手たちは精力的に動いた

 

以下、U19代表選手のコメントをチームごとに紹介する。

 

(写真左から)黒澤、竜神、宮本、美保

 

<男子チーム①>

黒澤孝太(くろさわ・こうた)/身長191cm/明治大1年

竜神輝季(りゅうじん・てるき)/身長178cm/駿台学園高3年

 

■ペアの強みは?

高さと攻撃力

 

■コメント

黒澤「普段は風がある環境で練習していませんでしたが、合宿が行われた川崎マリエンは風が強く対応力が身につきました。世界選手権に出場できるように自分がやるべきことをやっていきたいです」

 

竜神「合宿でコーチたちからサーブレシーブなど基本的なプレーを改めて教えてもらい、上手くなりました。世界選手権に出られるように一試合一試合自分のベストを出していきたいです」

 

 

<男子チーム②>

宮本武士(みやもと・たけし)/身長175cm/大原学園町田校1年

美保幸輝(みほ・こうき)/身長178cm/千葉商科大付高3年

 

■ペアの強みは?

レシーブとサーブ

 

■コメント

宮本「合宿ではコーチたちから自分で意識していないところを指摘され、上達のヒントがたくさんあり、サーブレシーブがいちばん伸びました。自分たちは高さがない分、粘り強く拾っていきたいです」

 

美保「ビーチバレーボールは2人でプレーする競技なので、合宿中に綿密なコミュニケーションを取ることでよくなったところが多くありました。試合ではサーブを大切にして、無駄なミスをなくしてプレーしたいと思っています」

 

(写真左から)和田、森、久岡、本田

 

<女子チーム①>

和田みちか(わだ・みちか)/身長171cm/日本大1年

森 愛唯(もり・めい)/身長171cm/共栄学園高1年

 

■ペアの強みは?

セットをしっかりと上げて打ちきるスパイク。ブロックとの連携

 

■コメント

和田「合宿中、練習でも強いボールを打つ大切さを教えてもらったおかげで、今までは軟打を打つ場面でも強いボールを打つことができるようになりました。あきらめないプレーを心がけて世界選手権に出たいです」

 

森「サーブを打つときに風の向きによって打つ位置や狙う場所を変えることを教えてもらい、上達することができました。自分から声を出してプレーして世界選手権に出場できるように頑張りたいです」

 

<女子チーム②>

久岡千夏(ひさおか・ちなつ)/身長168cm/福知山成美高3年

本田安依梨(ほんだ・あいり)/身長166cm/広島市立沼田高3年

 

■ペアの強みは?

同級生ペアとしての仲のよさ

 

■コメント

久岡「自分のことだけではなくペアのことを知って、思いやりを持ってプレーすることの大切さを合宿中に教えてもらいました。笑顔を心がけてプレーや試合を楽しんでいきたいと思います」

 

本田「ペアそれぞれの考えがあるので、話していきながら相手を理解することが重要だと合宿で学ぶことができました。プレーすることを楽しみ、笑顔を心がけていきたいと思います」

 

強化委員でU19日本代表のスタッフも務める白鳥歩氏は「合宿中、選手たちにはスパイクを強く打ちきる、ボールの下にしっかり入ってトスを上げるなど基本的なことを徹底してもらいました。選手たちは練習後に映像を見ながら改善点を確認するなど、プレーに対してとても真面目に取り組んでいたことが印象に残っています。日本代表として初めての試合ですが、新しいチャレンジをすることをチームのビジョンとして設定しました。初海外ということで不安な面もあると思いますが、臆せずにチャレンジして大会を終えたときには新しい自分の可能性を見つけてもらいたいと思います」とコメント。

 

選手たちはすでにローイエットに向けて出発。途切れていたアンダーエイジカテゴリーの選手派遣が再開し、多くの経験を持ち帰ってくることが期待される。

 

◇大会概要
大会名称:    第4回アジアU19ビーチバレーボール選手権大会
開催期間:    2022年6月2日(木)~5日(日)
開催地:      ローイエット(タイ)
出場資格:    2004年1月1日以降に生まれた選手